鯉のぼり 吊るし飾りは雰囲気満載！
鯉のぼりというと、お庭やベランダで五月の空にはためく姿を想像しがちです。
「屋根より高い…」と歌にもあります。しかし、最近は賃貸住宅では制限が多かったり、持ち家でも場所をとるものを飾るスペースがなかったりと、近年の住宅事情では大きな鯉のぼりを飾るのが難しいケースもあります。
飾るスペースを確保するのはむずかしいけれど、お節句のお祝いはしてあげたい、年中行事を子どもと一緒に楽しみたい。
そんな人におすすめなのが「吊るし飾り」の鯉のぼりです。
「吊るし雛」をご存じでしょうか？お人形を据え置きするお雛様ではなく、スタンドやフックなどを使って吊るす、小さな細工物を下げたものです。
吊るし雛と同じように、鯉のぼりにも吊るし飾りがあります。小ぶりな吊るし飾りには、スペースをとらずに飾ることができるというよさがあります。幼稚園・保育園などで、お人形を据え置きするのが難しい場所にもおすすめできる飾り方です。
吊るし飾りに使われる細工物には、ちりめん細工が使われることが多くあります。
ちりめん細工に刺繍を施したものなどはとてもきらびやかで、見栄えがします。
ちりめんではなくデニムなどの細工もあるようで、時代を反映した今らしい素材が取り入れられたりもしています。
細工物のモチーフも鯉のぼりだけではなく、玉飾りのついたものや、金太郎などの端午の節句らしいモチーフが使われることもあり、使われるモチーフの種類によって雰囲気ががらりと変わります。
鯉のぼりと一緒にキャラクターのモチーフが使われているものもあります。小さなお子さんが喜びそうですね。形はのぼりがついたものや傘のつきのものがあります。のぼり付きはタペストリー風になっていて、のぼりの色合いなどから川や空を泳いでいる雰囲気が演出できて雰囲気が出ますし、傘付きのものはシルエットがメリーやモービルとよく似ていて、スマートな印象でインテリアにもなじみやすそうです。
吊るし方としては、市販の吊るし飾りであれば、付属のスタンドに吊るすことが多いかと思いますが、100均のブラケットを壁に付けたり、梁や天井からフックなどで吊るしても素敵ですよ。
吊るし飾りの場合は、ご自宅で自作するのも楽しそうです。
さすがに外に飾る鯉のぼりは作るのも大変ですが、室内用の吊るし飾りなら少しお手軽に作ることができます。手芸がお好きな大人の方ならちりめん細工などを吊るされてもいいでしょうし、折り紙や色画用紙で細工物を作るのであれば、お子さんと一緒に作ることだってできます。
紙粘土も、色を着けたり、さまざまな形を作ることができるので楽しそうです。鯉のぼりと一緒に、お子さんの好きなモチーフも吊るしてあげられます。
専用のスタンドがなくてもフックなどを使えば吊るせますし、たとえば100均のバナナスタンドなど、なにより簡単に手に入るものでも代用できます。バナナスタンドだとあまり高さは出せませんが、おしゃれな形のものも多く、意外と見栄えしそうですね。連休前や連休中の工作として楽しんでみてはいかがでしょうか。
吊るし飾りは細工物だけではありません。最近増えてきているのが、室内用の鯉のぼりです。
デザインは本格的で、外に飾る鯉のぼりと遜色ありませんが、サイズは室内用に小ぶりに作られています。細工物もかわいいけれど、やっぱりもう少し本格的なもののほうがいいな、という方にはおすすめできる鯉のぼりです。
こちらは天井などから宙吊りにして飾ります。
風が吹かなくてもぴんと立体的な形が保たれるように作られていますので、室内でも悠々と泳ぐ鯉のぼりの姿を堪能できます。細工物の吊るし飾りと比べるとやはり場所を取りますし、吊るし方も限定されてしまいますが、吊るしたときの雰囲気は抜群です。
おうちの中のスペースと相談して、検討してみるのもいいでしょう。
外飾りの鯉のぼりはやはり壮観で、いかにも端午の節句らしい雰囲気がありますが、おうちによっては設置することすら難しいことがある、という問題があります。
吊るし飾りなら室内に、省スペースで飾れるので、その問題をクリアできます。また、外飾りのものは、どうしても紫外線や天候による劣化も避けられません。
その点も室内の吊るし飾りならあまり気にする必要はありません。飾るのが簡単というメリットもあります。
しかし、吊るし飾りの鯉のぼりのよさはそれだけではありません。子どもは吊るしてあるものに興味津々です。もちろん、外を泳ぐ鯉のぼりにだって夢中になりますが、室内の吊るし飾りなら、家にいるときにいつだって見られますし、抱っこでもしてもらえればすぐに触れられる場所にあるわけです。
もちろん、引っ張って壊されないように注意は必要ですが、お子さんの視点により近い場所にあるというのは、どうしても高い場所に飾られがちな外飾りにはないよさでしょう。
小さい子が一生懸命ものを見上げている姿も、とてもかわいらしいです。
それに何より、お子さんのためのお節句ですから、お子さん自身がより身近に感じられるものでお祝いしてあげてはいかがでしょうか。
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