鯉のぼり ポールがなくても飾れます！

年に一度、端午の節句に飾る鯉のぼり。

やっぱり五月の空に泳ぐ鯉のぼりを見ると、清々しい気分になります。

ですが、飾るのはお節句の人形以上に重労働…。ポールを立てて、ロープに鯉のぼりを通して、と手順が多いこともさることながら、部品も多く、飾ろうと思って出して来たら「あれ？この部品どこいったの？？」となってしまうこともしばしばあるのではないでしょうか。

ボルトやナット、ロープぐらいなら、代替品がホームセンターで買えるのでいいですが、替えが効かないパーツは困りものです。

特にポールは、鯉のぼりを飾るための生命線です。大きいパーツなのでなくすことはあまりないでしょうが、翌年出してみたら、ポールがうまく接続できなくなっていた、なんていうこともあります。

やっぱり、基本的には屋外に飾るものですので、どうしても劣化が進みやすく、よほど丁寧に手入れをして仕舞わないかぎりは、誰にでも起こる可能性があります。

かといって、ポール単品もそこまで気軽に買える値段でもありません。そこで、ポールがダメになっていても、主役の鯉がきれいなままであれば、なんとか出してあげたいという人に、ポールがなくてもできる鯉のぼりの飾り方を提案したいと思います。

ポールで飾るのとは少し趣きは違いますが、端午の節句の雰囲気を十分に味わうことができますよ。ポールの組み立てはなんとなく苦手…という人にもおススメです。

【 ベランダにガーランド状に吊るす 】

ベランダの手すりなど、ロープを結び付けられるようになっているお宅におススメなのが、ベランダにガーランド状に吊るす方法です。

ロープの両端を手すりなどに結び付けて、鯉のぼりを垂らすように飾ります。手すりなどに結び付けたロープの両端にコンクリートの重りなどをつけておけば、さらに安定感が増します。

コンクリートの重りはホームセンターなどで買えますが、重いので、運ぶときは車を使うことをおススメします。

ベランダの外壁の材質によっては、布団干し用カバーなどで壁をカバーしておけば、鯉のぼりが擦れて傷ついたりするのを防げます。

ただ、この方法ですと、鯉のぼりを飾っている間は布団を干す場所がなくなってしまいます。その間は布団乾燥機などで対応するか、花粉の多い季節でもありますので、少しだけ布団を干すのを我慢できるなら、ガーランドのように垂れ下がった鯉のぼりの姿を楽しむことができますよ。

ただし、賃貸マンションの場合は、階下のお宅にご迷惑がかからないように注意が必要です。

【 ベランダから階下に向けて吊るす 】

二階建て以上の戸建のお宅にオススメの方法です。

二階以上のベランダと階下を結ぶようにロープを張ると、二階から元気いっぱいに鯉が泳いでくれます。この飾り方が前提となっている、階下の土に杭を挿して固定するような商品もあります。

しかし、階下に杭を挿す場所がないお宅でも、フェンスにロープを巻き付けるなどすれば、同様の飾り方ができます。

フェンスがない場合でも、コンクリートの重りなどにロープを結び付けて、風で飛ばされない工夫をすれば大丈夫です。

ベランダ側も同様に、手すりやコンクリートの重りにロープを結び付けて固定しましょう。縦の空間を利用した飾り方なので、多少スペースが少なくても再現できますし、ベランダにポールで飾るよりも階下から見上げたときに身近に見えるので、見ていても楽しいのでおススメです。

【 室内に飾る 】

外に飾る場所がない、という人にもおススメなのが、いっそ室内に飾ってしまうという方法です。

室内ですとさすがに邪魔になってしまうので、風を吹かせて泳がせるというわけにはいきませんが、壁面に飾ることもできますので、場所も取らずに済みます。

ガーランド風に縦に垂らして飾ってもいいですし、横向きに飾って、泳いでいるように見立てても楽しいですね。

お子さんが園や学校などで作ってきた鯉のぼりがあれば、いっしょに飾ることもできますので、お子さんも喜ぶのではないでしょうか。

この方法であれば、ポールが劣化して使えなくなっても、ポールに取り付けるための部品をなくしてしまっても鯉のぼりを泳がせることができます。

ロープや固定するための重りといった必要なアイテムも、お近くのホームセンターで手に入れることができるものばかりで、簡単…とは言えないかもしれませんが、意外とハードルが低い方法ではないでしょうか。

また、ポールは設置個所がある程度想定されていて、その場所専用のスタンドなども付属していたりします。

逆に、ポールがないことで、ある程度自由に飾れるようになる、という捉え方もできるようになります。たとえば、せっかくお節句にもらったけど家に立てるところがないとか、引っ越して飾れなくなってしまった、ということもあると思います。

そういう場合にも、ポールを使わないフレキシブルな方法で、鯉のぼりを飾ることができるようになります。

せっかくのお節句のお祝いです。しまい込み続けるのはもったいないですよね。

「ポールがない！」「このポールじゃ飾る場所がない！」といったときにも、それを逆手にとって、楽しく鯉のぼりを泳がせてみていただければ幸いです。