雛人形の片付けについて
女の子の健やかなる成長を願って飾られる雛人形ですが、片付けについて考えたことはあるでしょうか?
雛人形を飾るのは、日本伝統の行事です。できるだけ正しくおこないたいものですから、ここでは雛人形の片付けについて紹介していきます。
・雛人形はいつ片付けるの?
立春から2月の中旬にかけて飾る雛人形ですが、片付けるのは地域によって大きな差があります。3月3日が過ぎたらすぐに片付けるところもありますし、4月中旬まで飾っている地域もあります。片付けるときには、住んでいる地域について考えることも必要です。
一説には、雛人形を片付ける時期が遅れると嫁にはいけないとも言われていますが、そんなことはありません。なぜこのように言ったのかというと、それはきちんと片付けができないような女性なら、嫁にはいけないという意味なのです。長く飾っていても、ちゃんとお嫁に行くことはできるので安心してください。
・雛人形をしまう時期
長く飾っておいても問題はない雛人形ですが、できたら早めに片付けるといいでしょう。その理由は、雛人形を飾る意味にあります。雛人形を飾るのは、子供の穢れを移すためです。そのため、長々飾っておくと移った穢れが子供に再び戻ってくるとも言われています。そのため、雛祭りが終わったらすぐに片付けるといいでしょう。
基本的にいつ片付けても構わないのですが、必ず晴れている日におこなうようにしましょう。その理由は、雛人形は湿気を嫌います。天気がぐずついている日や、雨が降っているときは避けて、カラッと晴れた日にするようにしましょう。
・片付ける前にすること
雛人形を片付けるときには、いきなり段ボールにしまうのはやめた方がいいでしょう。雛人形は、短期間といえど飾っておくと、かなり埃を被っているものです。埃だらけの雛人形をそのまま片付けることは、かなり失礼な行為にあたります。
ハタキなどで軽く表面をはたいて埃を落としたり、小物の細かいところはティッシュなどで綺麗に拭き取りましょう。
雛人形は、単に片付ければいいというわけではありません。事前準備が大切です。
・雛人形を片付けるときのコツ
雛人形は元々段ボールに入って売っていたものです。だったら、段ボールにしまうのがいいのではないかと考える人もいるでしょう。ですが、段ボールというのは湿気に弱く、カビも生えやすい素材です。雛人形は、1度しまったら1年間は出しません。
段ボールにしまうときには、人形用の段ボールにするといいでしょう。また、しまうときは除湿剤などを一緒に入れておくといいです。
また、防虫効果が高い桐箪笥にしまうのもいいでしょう。 雛人形を大切に長く使いたいというときには、人形保管に向いている桐箪笥も候補としてあげておくのもいいでしょう。
雛人形は、飾る時期などを気にする人は多いですが、片付ける時期について知ることも大切です。
雛人形というのは、単にインテリアとして飾っているわけではありません。誕生した女の子が、無事に成長することを願って飾られているのです。
我が子を守ってくれる大切な存在である雛人形は、できるだけ早く片付けることが大切です。片付けるときには、湿気が多い日や時間帯は避けて、カラッとした空気が乾燥した日におこなうようにしましょう。
また、雛人形の扱い方にも気を付けましょう。ぞんざいに扱ったりせずに、しまうときには、雛人形の表面についた埃を綺麗にとったり、小物などについた汚れを拭き取るようにしましょう。
そして、雛人形をしまうときには、我が子の成長を見守ってくれたことを感謝してからしまうようにしましょう。また、お子さんにも雛人形のしまう時期などについて詳しく話しておくことが必要です。