ひな人形で近年人気なのは、収納飾りです。
昔は田舎で一般的なのは7段飾りでした。大きさが大きいので桐箱に人形がそれぞれ入っており、蔵や倉庫にしまってあって出し入れが大変なものでした。その後の飾り台を組み立てるのも一苦労です。家族の一大行事だった、という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そのため、7段飾りをお持ちだった方々は、小学校中学年や高学年になるにつれ、おひなさまを出すのが億劫になってしまい、おひなさまにお目にかかれるときが少なくなってしまった、ということも多かったのではと思います。
しかし、いつの時代も女の子の健やかな成長を願うおひなさま。
「厄除け」としての役割もあるため、かわいい娘や孫のために、やっぱり一人一つは欲しいものです。
近年、マンションやアパート住まい、一軒家の方でもひな人形の収納スペースが取れないという方が多く、収納スペースを取らないおひなさまを求める方が多くなっています。
そこで人気となっているのが「収納飾り」です。
おひなさまを飾る段の部分を組み立てる必要がなく、台の上に直接おひなさまを飾ることができ、とても簡単に華やかな雰囲気になります。
飾り台が箱になっていたり、引き出しになっていたりするので、収納も簡単にできる仕組みになっています。
おひなさまや屏風、お道具の出し入れが楽々のため、毎年みんなが笑顔で準備もお片付けもできることでしょう。
一つの箱に収納するため、お道具がどこにいったか分からなくなってしまった、というトラブルや、どこにどうしまったらいいのか分からなくなってしまった、というお悩みの心配もいりません。
収納した後はとってもコンパクトになることが、人気を下支えしています。まさに、ママもニコニコなひな人形です!
ガラスケースと比較しても、もっぱら収納飾りをおすすめします。
その理由となりますのは、おひなさまは女の子の「厄除けを」してくださる存在だからです。
人形が汚れるのが心配だからとガラスケース一択の方も多くいらっしゃるのですが、出し入れしたり、飾っている時に女の子がおひなさまを手にとって遊んだりすることで、おひなさまに「触る」ことがとても重要になります。
厄をうつせるようになるからです。
女の子の健やかな成長を祈り、厄除けになるひな人形選びは、ぜひ人形を触ることができる、ということも選ぶポイントにしてみては如何でしょうか?
また、おひなさまの人形の数については、7段飾りのようにたくさんのお人形が並ぶものは少なく、3段飾りやおひなさまとお殿さまの組み合わせの親王飾りが中心となっています。
7段飾りでは、桐箱がいくつもありましたが、箱1つで済みますのでコンパクトに収納ができることや、お値段もお安くなるのがメリットになります。
また、子どもの手のひらでも持ちやすいように、おひなさまたちの人形も小型化していますので、とてもかわいらしいものです。
お人形の数が減って寂しくなるのでは、とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、職人の手により丁寧に作られたおひなさまや飾り台や屏風やちょうちんがとても華やかで、部屋の雰囲気が一気に春めきます。
おひなさまの顔については一人一人顔が違います。最近ではおひなさまの顔も、目が大きかったり、輪郭が丸めだったりという、お子さまがより親しみをもてる変化も起き始めています。
着物も色や柄がさまざまで美しさを感じずにはいられません。
高価にはなりますが、職人の手によって、おひなさまに1枚1枚着物を着せる技術もあります。座った姿が凛としていて輝きがまします。
お子さんお孫さんの色彩感覚や美的センスを早くから磨かれ、美しく賢い女の子になりますことをお祈りいたします。
収納飾りですが、収納スペースによっては高さがあって入らなかった、ということが発生しないよう、あらかじめ台の大きさは測っておくことが重要です。ちょうど良い設置スペースも確保しましょう。重さも重たすぎるものは、持ち運びに注意しましょう。インターネットでご購入の場合は、こちらも意識してご覧になるのがいいかと思います。
一人一人違うおひなさま、どのおひなさまが好きか、お子さまやお孫さまと楽しくお話しながら一緒に探されてみてくださいね。
親御さまやお爺さま、お祖母さまは自分たちの時代のおひなさまと比べて楽しんでみてはいかがでしょうか?
飾り台や屏風も1つ1つ違っています。素材はもちろん、色や形が違い、かわいらしいものを始め、重厚感のあるものなど、さまざまです。お子さまやお孫さまにできる「一生に一つの贈り物」になり、大切に扱われるものですので、ぜひともご納得のいくおひなさまをお選びください。
お子さまやお孫さまのかわいい笑顔がいつまでも続くように、初節句を彩りましょう。おすすめのひな人形選びもサポートさせていただきますのでお気軽にご相談くださいませ。