雛人形もおしゃれでモダンなものは美意識を養う
雛人形はまだ子供が幼い時に購入して飾ることが多いものです。子ども本人はその人形の価値や美しさというのは、購入当時はまだわかっていないということもあるでしょう。ですが年齢を重ねるにつれてその人形の価値や美しさが分かってくるものなので、幼いころから美意識を養わせたいと思っている親御さんにも良いでしょう。
昔の雛人形はちゃんと昔の雛人形の顔立ちに似合う和室や日本家屋に飾ってあげれば馴染みますが、今風のモダンな家には昔ながらの日本人形はどこか不釣り合いに見えてしまうことというのもあるものです。モダンで今風の家に飾るのであれば、雛人形もおしゃれでモダンなものを選択していくと良いでしょう。雛人形は大人になってからも購入することができますが、なまじ大人になって購入するよりも、幼い日に出会った雛人形のほうが、感性も養われますし、幼い日に出会って芽生えた美へのこだわりというのは、成長していくうえでも大きく影響していくでしょう。
特に音楽や美術などの美の感性というのは日常生活や生活習慣の中で磨かれていくものでもあるので、特別な日に飾る雛人形はセンス良く素敵だと思えるものを選ぶようにすると良いでしょう。今は何でもネットで見ることができるので、お雛様も実際に目で見なくても知ることはできますが、やはり手で触れて見ないとわかないものです。
目で見て美しいなと感じても、実際に自分の手で触れて飾ったり、撫でてみることで本当の美しさを理解できるといっても良いでしょう。自分のお雛様でないと、手で触れることも出来ない場合が多いですからね。
自分のお雛様を触ってみて、手で触れることができた時にこそ、うれしさが伝わってくるということもあるものです。実物でないと感じられない感動を与えるためにも、子どもにはお人形を、また桃の節句には雛人形を飾ってあげると良いでしょう。
普段からお人形遊びをよくやっているという女の子でも、多くが着せ替え人形で着せ替えを楽しんだり、動物の人形でおままごととして楽しむことがほとんどです。ですがお雛様はちゃんとどのような位置に座らせるか、どうしてその道具が必要になるのかなどが決まっているので、お行儀よくすることや礼儀作法についてもお雛様を通してしることができます。想像力を膨らませて遊ばせるお人形と異なり、日本の習わしや奥ゆかしさ、おもてなしといったことも学ばせることができるのでおすすめです。そうしたことは口で伝えても子どもは関心を持ちませんし、また今の現代では教えなければ困るようなきっかけもあまりありません。ですから古き良き日本の生活や様式を知らないまま大人になってしまうことも少なくないものです。そういったことを避けるためにも、年に1回のひな祭りで経験させてあげても良いでしょう。
一般の人が美術品や伝統工芸品、日本人形などを見るのは美術館やギャラリーが一般的で、其れ以外ではほとんど見られないこともあるでしょう。もともと興味がある人であれば個人の家でも美術品やお人形が飾られていることがありますが、そういった芸術にこだわる家は少ないものです。ですが自宅程日常的に芸術に触れられる空間はないとも言えるので、せめてお雛様は誇れるものを用意してあげると良いです。雛人形もおしゃれでモダンなものは人気が高く、センスの良い人に好まれています。
お金をかけなくても、ちょっと芸術を感じられる家にすることで、モダンな雛人形もなじみやすくなるでしょう。しかしながら、雛人形は一度購入したら買い替えなどは行わずずっと同じものを飾ることがほとんどですから、選ぶのには悩んでしまうものです。たくさんの中から選べるからということで、あまりにも多くの雛人形を選択肢にいれてしまうと、今度はどれを選んだら良いのかで迷ってしまうことにもなるので注意です。いくつかピックアップして、最終的に2、3個に絞って選ぶようにすれば悩む時間も少なくすることができます。
結婚式などと同じで、雛人形選びも自分の親や義親と、自分たち夫婦との意見が分かれてなかなか決まらないということもあります。せっかくの楽しい人形選びが喧嘩になってしまっても困るので、お互い譲れない部分を話し合ったうえで決めると良いです。おしゃれでモダンなものではなく伝統的なものが良い、という祖父母がいる場合は、メインで飾るものは伝統的なものにして、玄関や子供部屋などにインテリア感覚で飾るものはおしゃれでモダンなものを見つけて、好きなものを自分たちで選ぶ、というようにすれば気持ちの整理もついて良いです。
決める人数が増えれば増えるほど意見の違いが出て来るのでも当然なので、できれば自分たちのみで選びたいという人も多いでしょうが、それが出来ないような時はうまく気持ちに兼ね合いをつけてお気に入りのものを購入できるようにしてみても良いでしょう。
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