雛人形 いつ買う?
<雛祭りとは>
女の子の節句である「雛祭り」。毎年、3月3日の雛祭りに「雛人形」を飾り、女の子の健やかな成長を願う年中行事です。
雛人形は、結婚式を模しており、生まれてきた女の子が、将来、幸せな結婚ができますようにという願いが込められています。
また、その子の厄を人形が身代わりとなり、引き受けるというもう一つの意味もあります。
元々、雛人形は、紙や草などで作ったお祓いをした人形を、川に流した「流し雛」の風習が生まれました。
現在では、お内裏様とお雛様を、3月3日に健やかな成長を願い、お雛様を飾るようになりました。
そのような意味からも、女の子の誕生に合わせて、雛人形の購入を考える人も多いでしょう。
以前は、母方の実家から贈られることが多かった雛人形ですが、現在では、両家で話し合って購入したり、両親がわが子の成長を願って購入することもあるでしょう。
<雛人形はいつ買う?>
雛人形はいつ買うのがいいのでしょうか?
雛人形は、一体、一体、手作りされているため、量産ができません。数に限りがあります。
多くのお雛様は、秋、11月頃に新作が出始めます。
販売される期間は、11月から翌年の2月中旬頃までが多いとされています。その後は、5月人形が並ぶ時期になります。
好みの雛人形をゆっくりと選びたい場合には、11月から12月の年明け前に選ぶと良いでしょう。
この時期は、まだ購入する人も少ないため、ゆっくりとお気に入りのお雛様を選ぶことができます。
年が明けると、お店や雛人形の売り場も混雑したり、どんどんと売れ始めてしまい、気に入ったセットや、お顔、衣装が売り切れてしまい、選べなくなることもあります。
手作業で作られている雛人形は、在庫の数も限られ、同じお顔でも、好きな柄や色の衣装が売り切れてしまったり、同じシリーズでも、人気のものから無くなってしまい、買えなかったということもあります。
飾るタイミングは、一般的に、節分の次の日、「立春」に飾るのが、縁起が良いとされています。
豆まきで邪気を払い、福が来るタイミングでもあり、雛人形は季節が春になる「立春」に飾ると良いと言われています。
そのため、遅くとも、立春の2月最初までには、雛人形が自宅に揃うよう、余裕をもって購入すると安心です。
地域によっては、別な時期に飾ることもあります。その場合は、地域の風習に合わせて飾るといいでしょう。
いずれにしても、飾る予定の日からさかのぼって、配送される場合には、その時間も考慮し、ゆとりを持って探すようにしましょう。
<雛人形の購入する際のポイント>
今は、人形専門店をはじめ、大手百貨店、大手スーパーやおもちゃ屋の雛人形売り場、インターネットでも購入することができます。
雛人形を購入する際に、真っ先に考えるのは、好みの人形を探すことだと思います。
しかし、好みだけで選んでしまって、実際に、自宅で飾ろうと思ったときに、飾るスペースが無いということにならないようによく考える必要があります。
その雛人形のセットを飾る際のスペースが十分にあるか、保管も考え、収納場所が十分にあるかどうか、住宅事情も考えて、選びましょう。
雛人形はお内裏様のお雛様の親王飾りをはじめ、三人官女、五人囃子、7段飾りなどの豪華な段飾りなど、様々です。以前は、豪華な7段飾りなども多く見かけましたが、最近では、現代の住宅事情に合わせた、コンパクトなタイプも人気を集めています。
お人形のサイズも以前の大きなものから、小さめのサイズや、木目込み人形のかわいらしいもの、ケース入り、親王飾りのみなど、時代に合わせたものも多くなりました。
デザインもより現代に合わせて、変わってきています。
どんなに豪華でも、飾れないものを買ってしまっては、意味がありません。
また、雛人形は人形の数だけではなく、道具も多く、飾りを出す手間や、しまう時の手間や時間もかかります。
購入した際に入っている箱を使用して収納する場合も多いですが、お店で飾ってある雛人形はコンパクトでも、収納されている箱が大きく、収納場所に困ってしまったということもあるかもしれません。
手作りの雛人形は、繊細なため、丁寧に作業をしなければなりません。
雛人形は、毎年、長い間、大切に飾るものです。
そのため、毎年、心を込めて飾るためも、見た目だけではなく、様々な状況をよく考えて購入する必要があります。
今は、インターネットでも購入できますが、長い間、大切に飾る雛人形ですから、気に入ったお顔や衣装、お雛様のセットの大きさやデザイン、収納に至るまで、できるたけ後悔のないように、選べるといいですね。
実際にお店に足を運んで、直接の雛人形を見ると、お人形の顔や衣装の色合い、セットの大きさや、全体的な雰囲気もわかります。
伝統的な雛人形から、現代の住宅に合わせたコンパクトなタイプも、実際に見ることで、よりイメージがわくでしょう。
インターネットで購入する場合にも、購入者が分かりやすいよう、工夫されているお店もあります。衣装や道具の写真を多く掲載されています。
疑問や不安なことがあれば質問することもできるお店が増えていますので、それぞれの事情や好みに合わせて、購入を考えましょう。
雛人形は高価なものですし、長い間、大切に飾るもの。後悔の無いよう、飾りたい日までに揃えられるよう、ゆっくりとゆとりを持って選べるといいですね。