雛人形の飾る場所から選ぶことで良いものを!
行事のお祝いの仕方や、行事にまつわる飾りものの飾り方も現代の日本では多様化しているものです。
こうしなければいけない、という決まりに縛られることなく、やりたいようにお祝いができる、という点では自由なので、雛人形も自分の好みのものを選びやすく楽しめるようになってきています。
ですが、自由に選べるようになっても、雛人形の種類も大きさもとても種類豊富になってきています。
そのせいで迷ってしまって決められないということも多々あります。
子どもが小さい時に購入することがほとんどなので、子どものイメージに合わせてかわいらしい雛人形を選ぶ人も多いですが、ずっと長く飾っていきたいという思いであれば、可愛すぎるものではなく伝統を意識したものや、しっかりした遊び心のないもののほうが大きくなってからも自然に飾れるということがあります。
「どのように飾るのか」をイメージして選んでいくということもとても大事です。
こじんまりとした部屋しかないという家庭であれば、あまりに大きな雛人形は飾る時もしまう時も困ってしまうことがあります。
確かに大きな段の雛人形は圧倒されますし子供も喜ぶかもしれません。
ですが、そうした雛人形が飾れない家庭であれば、飾りやすいガラスケースなどになっている雛人形のほうが良いかもしれません。
大きな段の雛人形はイベント会場であったり、大きな施設に飾ってあることも多いので、お出かけした時に見て楽しむようにしても良いでしょう。
保育園や幼稚園に通うような年頃になれば、保育園や幼稚園の多目的ホールなどに大きな雛飾りが飾ってあることも多いです。
家で大きなものを飾らなくても、別の場所で大きな段の雛飾りを楽しめる機会があるはずなので、場所によって楽しむ雛人形を変えてみましょう。
自宅の部屋で雛人形を飾ることができないという人もいます。
ずっと入院している子供や何か怪我をして一時的に病院にいなければいけないような子供は、自分用に使えるスペースも限られているので、とてもじゃないですが大きな雛人形や、医療機器の邪魔になってしまうような雛人形は置いておくことができません。
そういった場合は、上から飾ることができるちりめん細工のものや、小さくほんの少しのスペースに飾ることのできる置き物型の雛人形などが喜ばれます。
お祝いする場所は自宅とは限りませんから、その時の状況に応じたものを用意すると良いです。
子どもだけでなく親も子供と一緒にひな祭りを楽しみたいものです。
ママ友同士が集まって雛祭りのお祝いをするのは、パーティーのようで楽しいものです。
しかしながらそうした多人数が集まるような場所だと、当然トラブルも発生しやすくなってしまいますから注意です。
大人数で集まるパーティーだからこそ、大事なとっておきの雛人形をお披露目したいという人もいますが、ちょっとした不注意で壊れてしまっては大変です。
伝統のものであれば、持ち主と壊してしまった人の関係も悪化してしまうことが考えられますから、お披露目したら保管場所に移すか、万が一壊れても問題ないもの・諦めがつくものにしたり、遊び心のあるハンドメイドのものなどを飾るようにすると良いでしょう。
子供は珍しいものがあるとすぐに注目してしまいますから、壊れないようなものにするか、触れられても困らないものにするようにしましょう。
どのような雛人形がふさわしいかは、その時の状況をイメージすると選びやすいでしょう。
組み立てて並べるような雛人形は、組み立てが終わらないとどれくらいの幅、大きさになるのかが実際わからないということもありますから、想像しにくいという部分もあります。
せっかく張り切って大きな段のものを購入したのに、部屋に入りきらなかったということでは困るので、家具を購入するようなイメージで大きさや幅もきちんと測ってから購入するようにもしましょう。
代々受け継がれているものであれば、自分の代で飾れなくなるということもあるかもしれません。
核家族化が進んでいますから、大家族で住んでいるのでなければ、大きな段の雛人形を難なく飾れる家庭のほうが珍しいものです。
そうした自分の代で飾れなくなった時は、お人形をそれぞれいくつかに分けて、ガラスケースに入れて出せるようにしておくと良いです。
すべてお披露目できなくても、お内裏様とお雛様、三人官女までなら飾れるということであれば、ケースに入れることでお披露目してあげると良いのではないでしょうか?
年に一度しかないひな祭りに、代々受け継ぐお人形を全く飾らないということであれば寂しく感じられます。
その時代に合った方法で飾っていくようにすると良いでしょう。
飾ってあげると思い出に残りますから、子どもたちにもお人形のことを大事に思ってもらえますし、お人形を大事にする心を受け継いでいくきっかけにもなるでしょう。
言葉で伝えるよりもわかりやすいものです。