雛人形の材質から選ぶ雛人形
雛人形の選び方で迷われるかたもいらっしゃるのではないでしょうか?
見た目以外にも「材質から選ぶ」といった選び方を紹介していきたいと思います。
雛人形の材質で主流となっているのは2つです。
一つは、衣裳着人形という雛人形です。
この雛人形は、わらの胴体に手足と首をつけていき、その上に衣装を身に纏わせるという方法で作るもので、こちらの方法が雛人形のスタンダードな製造法です。
材質ですが、歴史的な作り方であれば木材、紙、粘土という物で体を作り上げていき、手足などは、粘土で固めたものを手足として、木材でのみ顔を構成する方法で雛人形を製造していました。
ですが、時代が進むと、樹脂という物が生まれ、現在では樹脂パーツで手足を組み上げ、顔も同様に樹脂で構成することも多くなりました。
もう一つは、木目込人形という物です。
こちらは、木材を主として作り上げた人形で立ち人形や座り雛など様々な種類の雛人形になるもので、木材に切れ込みを入れていき、切れ込みに衣装をはさんでいくことで雛人形に作り上げていくという方法です。
かなり労力と時間を有するもので彫刻品タイプの雛人形です。
木目込人形が雛人形の中においては最も高額に当たり、その理由は製造方法が木材であらかじめ人間を形作ったうえで切れ込みを入れていき、衣装を挟み込むという手法上、失敗が許されないことからどうしても高値になります。
手芸キット製品で、自分で木目込人形を作り雛人形とするタイプもあります。
そうしたものはお値段が安いのですが、問題は自分で理想の雛人形を作り上げるほどの能力があるかを考えた場合は、恐らく難しく、何体も雛人形を作り上げることは難しいことからあまりお勧めしていません。
雛人形の材質から選ぶ上で重要なポイントですが、雛人形は、まず見ていただきたい部分が顔です。
その次に衣装です。
顔については、衣裳着人形も木目込人形も木材で構成されていることが通常なのですが、実は衣装着人形は、お顔が実は樹脂で作られていることもあります。
その理由はコストカットを行いやすいが故手足も樹脂で構成されている物もあり、ポイントは木材で作られているかそうではないかです。
木目込み人形側はどうでしょうか。
こちらも材料費をコストカットする傾向があります。
人形自体を発泡スチロールで部品づくりをしてその上に衣装を身に纏わせた人形も存在しており、両方ともコストカットを行う傾向にあります。
その為、木目込み人形については実物を見て体の芯が固いのか柔らかいのかを手に取り確認するのが望ましいのですが、なかなか手に取り触れることも難しいでしょう。
雛人形は、脆く、どちらの性質の人形でも簡単に損壊することから手に持ち触れることは禁じ、まして胴体の芯がしっかりした木材などであるかを確認することはできないのです。
衣装側について雛人形の材質から選ぶ方法について紹介します。
この衣装も実は、コストカットを行っている要素が多い部分で、通常着物は反物の端までを綺麗に織り込み意図がほつれないよう工夫を凝らしていますが、実は反物の端を見えない部分にしてしまえば、ノリで接着し隠すことができるため、お雛様の着物においてもノリで接着し反物の端のほつれる部分を隠すという方法を取っている雛人形も存在ます。
こうした雛人形は価格で現れお安い雛人形として販売されています。
ではこの方法を取っている雛人形「どこがいけないの?」という疑問があるかもしれません。
この反物をあえて端を綺麗に織り込まないとどうなるかですが、端を綺麗に織り込まないとほつれが大きくなり、だんだんと接着剤が弱まることで簡単に織物が大きくほつれていきます。
そうなっている場合は、年月を置いていくとお雛様の着物はバラバラになります。
お雛様の材質および、衣装の質が残念ながら低下しているのは価格競争という物があり、衣装自体も3枚織りなどをしていないといけないものをあえて2枚織りなど布の枚数を減らしたもの。
型紙を入れて形を整えるのなどがありますが、すべては価格競争になり、雛人形を材質から選ぶ購入方法においては、実は価格をどうするかが一番重要になります。
価格が安くなればなるほど、プラスチックの樹脂で構成したり、木目込み人形であれば、木材の体ではなく、発泡スチロールだったりと要は価格競争によってだんだんと、材料を変えざるを得ないとなります。
確認していただきたいのは、価格と材料があっているかどうかをみていただくのが一番です。
価格が高くて、プラスチックや発泡スチロールがふんだんに使われているのは問題ですが、価格が安くてプラスチックや発泡スチロールなどが使われているのは許容範囲であるということです。
雛人形の材質から選ぶ方法は=雛人形の価格で選ぶこと。でもあると考えていただくのが最近の正しい雛人形の購入方法になります。
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