羽子板の絵は色彩でイメージも異なる
羽子板は飾りのついた豪華なものが多いですが、飾る目的ではなく遊ぶために購入するのであれば、飾りなどはついておらずシンプルなものが使いやすいものです。
ですが何も絵が描かれていないものであればつまらないですし、お祝いの時に使う道具としてもふさわしくないようなイメージになります。遊び目的で羽子板を購入するにしても、絵が綺麗なもの、色が綺麗なものを選ぶと良いでしょう。
絵の入った羽子板はせっかくならお店で選ぶのが良いでしょう。色の具合は言葉での表現では微妙な色合いが表現しにくく、想像と異なることでガッカリしてしまうこともあります。なので高価なお祝い用のものはできれば出向いてみたほうが良いでしょう。遠方に住んでいてなかなか実店舗に行けないような時は、通販で現物の見本をサンプルとして送ってもらうなどしてお願いしてみてもいいかもしれません。
折角めったに購入する事のない羽子板を選ぶなら、お人形の表情や着物などのデザイン、素材にも注目してみましょう。どれも同じように見える人形でも作り手によって表情が異なりますし、表情1つで雰囲気も変わるものです。また着物も板からはみ出すほどの豪華な振袖をつけているもの、規則正しく羽子板にピッタリと着物が収まったものなど、ボリュームの違いもあります。着物や髪飾りの違いによって同じモチーフの羽子板でも全く印象が違ってくるものです。
そういった細かい部分をしっかり確認するためにも、お祝い用の羽子板は実際に店頭に出向いて、自分の目で確認してから購入するほうが良いでしょう。
通販も便利で良いですが、どうしても画像の色と実際の色の違い、同じ商品でもイメージと異なることで失敗したと感じるようなことはあるものです。例えば、羽子板は子どもに合わせてコンパクトなものにしても、コンパクトで小さすぎて見栄えがしない、という失敗もあります。
こうした大きさというのも実際のものも見ていないとわかりにくい部分もあるので、子どもの身長に合わせてどれくらいの大きさになるのかをイメージしてみましょう。
子どもの手に持たせて撮影する時は、やはり子供の身長を基準にして大きさを選んだほうがしっくりくるので、大きさも小さすぎない、大きすぎないということに注目してみましょう。子どもは成長していくので、最初は良くてもあまり小さすぎないものが理想なので、小さいものは撮影用としてではなく、飾ったままにしておくものとしてとらえるのが良いです。どういった使い方をするかも念頭に置いて適切なものを見つけていくと良いでしょう。
また絵入りの羽子板で気にいる絵がないような時は、自分で油性のペンなどを買ってきて描いてみても良いでしょう。自分で描いた絵が描かれている羽子板は自分の専用だと把握しやすいですし、愛着もわくものです。お正月の記念にもなるでしょう。
羽子板いっぱいに花が飾られているものが多く見かけられるようになりましたが、花や植物には幸せをもたらす意味が込められていたり、子孫繁栄の意味も込められています。花や植物の絵を描いているのも良いです。
羽子板に自由に絵を描いてもいい、と言われても何を描けばいいのかで頭を悩ます人は多いものです。そう言った時は実際に羽子板に多く用いられている飾りを参考にして絵を描いてみるとわかりやすいものです。
派手すぎず落ち着いた印象の羽子板を求めている人であれば、やたらと絵を描き入れるのではなく、シンプルに干支だけ、自分の名前だけというのも良いでしょう。絵はその人の個性や性格なども良く現れますから、後で見ると面白いものです。
モダンな羽子板が多く選ばれる中、ちょっと人とは違った路線にするということで、レトロな絵にしてみても良いものです。レトロな絵というのも静かなブームになっていて、和のモチーフの小物では良く華やかな装いの女の子であっても、レトロな絵柄でプリントされていることがあります。個性あふれる見た目なので、逆に斬新でオシャレに見えることもあります。レトロな絵のものは昔の羽子板でよくみられるので、昔使われていた羽子板を参考にしながら描いているとわかりやすいでしょう。
もともと絵が描けるように販売されている無地の羽子板であれば、水性工芸うるしを使って自分で簡単に色付けができます。色付けで失敗してしまうことが多い羽子板ですが、こうした手作りのセットを使えば色付けもアレンジも楽にできます。ちりめんパーツなどで彩れば、絵だけでなく飾りもオリジナルデザインに仕上げられます。羽子板に絵を描くとなると失敗を恐れてなかなか好きに描けないものですが、それでも遊び目的である羽子板に描くのですから、失敗しても大丈夫と気を大きく持って描いてみましょう。そのまま思い出の作品になりますし、なかなか機会も巡ってこないので、楽しく作業してみましょう。
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