羽子板や破魔弓、捨てたいけど処分はどうしたらいい?
羽子板や破魔弓は子供の成長を願うお守りの一種として赤ちゃんが誕生してから最初に迎えるお正月に贈られるものです。女の子は羽子板、男の子には破魔弓を贈る風習があり、時に身代わりともなって子供たちを守るように願い作られています。おめでたいものとして飾られるものですが、実は困るのがその処分の方法になります。具体的にはどのように処分するのが正しいのでしょうか?こられの処分方法についていくつか見ていきましょう。
そもそもどれくらいしたら処分してもいいものになるのでしょうか?
子供たちの成長を願って贈られる羽子板や破魔弓は子供が成人したら処分してもよいという一般的な認識があります。昔から「子どもは七つまでは神のうち」と言われたりしていました。子供たちの成長には様々な障害が立ちはだかりちょっとしたことで命を落としてしまうことも多かったため縁起のよい贈り物で邪気や魔を払い厄除けとしてきました。この手のもので感覚的に近いのは神社のお守りになります。
お守りの場合は神社で購入します。お守りは中身が御神璽(ごしんじ)、お札、護符と言われるものが入っておりその処分については年の瀬から一月の間に設置されている古札納付所に預けて神社でのお祓いを受けたのちに焼かれて処分されます。羽子板や破魔弓についても準ずるものということになりますが、厳密に言うと神社やお寺などで作られたものではないためよくいうお祓いをしてからでないと処分できないというものではありません。
ではなぜお祓いを勧められることが多いのでしょうか?一つには縁起物・お守りとして贈られている物のため、不運を見に受ける身代わりの品であると考えられているのです。その不運を払ってあげてその役割に感謝してから処分するという考え方なのです。気にしていないつもりでも「不運なのは〇〇などをお祓いせずに処分したせいかもしれませんよ?」と言われれば人は気になるものです。気にしないためにも1月にはまとめて処分できるように12月には処分する羽子板や破魔弓などをまとめておきたいですね。ただ神社によっては破魔矢やお札以外受け付けられないところもあるので注意しておきたいところです。
次に処分できる方法としてはお寺や神社などに上記の時期以外に人形供養などと同じように供養を有料で頼む方法です。こちらもお祓いを前提としてるやり方ですが、自分で持ち込みができる神社・お寺などを検索して供養をお願いすることになります。供養料金はまちまちですが、1万円前後です。ガラスケースをつけたまま供養をお願いしたり量も多かったりするなどすると別料金などが発生する場合もあります。また、一般企業の中には人形供養を代行しているところもあり、こちらは人形関連であるもの(人の顔が描かれている羽子板などを含む)が規定された重さ、大きさを超えないもので処分を代行しているようです。
次に自分で供養してから捨てるという方法です。お酒や塩などで清めてからこれらに感謝して手を合わせましょう。白い布に包んでこれ専用に用意したごみ袋に入れて処分します。お清めの方法についてはそれぞれ信仰されている宗教により差がありますが、気持ちに整理がつくならばこういった方法もあります。
次に自分でネットオークションやリサイクルショップなどになどに出すというやり方です。処分に困っているが捨てるのはちょっと忍びないと思っている方が欲しい方に売るというやり方です。こちらは美品であることや、売るのに問題ないことを確認したうえで、ご自分で感謝の気持ちを人形に伝えるなどして気持ちを整理し売りに出すことをおススメします。最近では海外の方向けに美品を販売するリサイクルショップやオークション主もいるため、むしろ趣があるものでしたら処分するよりもそうするほうが喜ばれるかもしれません。
次は不良品回収業者に処分を委託するという方法です。こちらは有料になりますが、処分方法はお任せできるので処分するほうは楽であると言えます。不良品回収業者に関しては見積もりができる、出張費用を事前に通知してくれるなどの項目を確認しつつ数社を比較してから業者を選定して処分委託しましょう。
また、無料で譲り先を探すという方法もあります。ジモティなどのインターネット上で取引をして無料で譲渡したり、非営利団体や幼稚園や保育園、児童施設や老人施設などに飾り物として譲渡するなどの方法もあります。ただ、こちらも美品であるようにきれいにしておいたり、引き取り先をご自分で探す必要があります。無料でもらってくれるからといって誇りまみれのまま譲るといったことがないようにしておきましょう。
最後は純粋にゴミとして自治体に出す方法です。自治体でゴミとして出す場合はそれぞれの自治体で処分方法が異なるため市のホームページや広報などを確認して処分方法をきちんと検索したうえで処分する必要があります。いずれの自治体でもガラスケースのまま処分することはできないので、あらかじめケースから出すなどして処分するようにしましょう。いくつか処分方法を見てきましたが、いずれの場合でも贈ってくれた方がいての羽子板、破魔弓です。処分の際には感謝の念を忘れないようにしたいものですね。
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