羽子板は牛乳パックで作ると手軽
羽子板はお正月にしか見かけないものでもありますが、お正月のイラストにも頻繁に登場しますし、日本の伝統の遊び道具でもあるのでまだ羽子板で遊んでいない子ども達にも、日本の伝統として引き継いでいきたい物の一つになるでしょう。
飾られている羽子板というのはとても豪華で値段も高いものがほとんどです。着物と同じで、昔は日常的に使われていたので価格もそれほど高くなく素朴なものがありましたが、今は貴重で珍しいものとして扱われることも多く、気軽に遊び道具として使用できないものがほとんどです。
飾り物の羽子板ではなく、もっと手軽に遊べるように羽子板を作りたいのであれば、牛乳パックを使用してみるのは如何でしょうか?牛乳パックは水にも強いですしとても丈夫です。どこの家庭でも手に入れやすいものですから幼児にの工作に使うにも最適です。
油性のペンでお絵かきをしたり、折り紙で好きな飾りをつけることもできるので、身近に楽しむことができます。特に保育園や幼稚園、何かのイベントだとみんなで同じものを準備して創作に取り掛かることがほとんどですから、破れたり失敗してもすぐに別の素材で代用できるようなものが好ましいです。
牛乳パックであれば予備の分も用意することができますし、柔軟に対応することが可能です。
アイデア次第で干支の形の羽子板にすることもできるので、干支に触れあう機会としても良いです。絵を描いたり模様をつけたりすることが苦手だというような人も、和紙を使えば豪華な羽子板にすることができるので、和紙や日本の伝統の模様が描かれた紙なども利用しましょう。
こうして工作で作った羽子板は実際に羽根のついたボールで遊ぶには弱く壊れてしまうことが多いですが、ボールの代わりに軽い風船を使えば、羽子板として遊ぶことができます。風船であれば打った後に床に落ちるまでの時間も長いですから、小さな子供でも遊ぶことが簡単でしょう。
大人同士で行う羽子板はとても激しいイメージがありますが、子どもと遊ぶようにルールを変えてみれば、みんなで楽しむことができます。イメージとしてバトミントンに近いので、ルールも覚えやすいでしょう。また牛乳パックで作る羽子板は安全性にも優れています。木でできている羽子板ではなく紙でできている羽子板ですから、万が一折れたり壊れたりしても、破損した箇所で皮膚を傷つけたりけがをしてしまうこともありません。木の製品も丈夫につくられてはいますが、木である限り使ううちに脆くはなりますから、それに気が付かずに打ちこんでいると、その衝撃で壊れてしまうようなことも少なくはありません。紙製であれば木よりも壊れやすく弱い点はあるものの、安全に使えます。
一時的に遊ぶ様に作ったものや、まだ低年齢の子供にあたえるような時は紙製品の牛乳パックのほうが都合が良いでしょう。また牛乳パックも小さいサイズのものを選べば、幼児用の小さい羽子板が作りやすいです。カットしたりはったりする部分が少なくなるので、完成するのも早くなります。子どもの年齢によって使う牛乳パックも変えてみると良いです。そして牛乳パックで作った羽子板は記念に残しておくのもよいですが、使ってその場で処分するということになっても、紙製品ですから処分に困らないのもありがたいです。
金属製のものや燃えない素材のものを組み合わせた工作だと、捨てる時に細かく分解して分別して捨てなければいけないということがあります。ですが紙製品であればそのまま捨てることができるので、後片付けも楽です。こうした子供と一緒に楽しめる工作というのはとても楽しい時間ですが、後の片付けのことを考えると憂鬱になってしまう親御さんも多いものです。
ですが作るのも簡単、捨てるのも簡単、使うのも簡単ですから、お正月の期間や冬休みの期間を利用して楽しんでみると良いです。作り方は動画などでも紹介されていますが、まずはお子さんの想像力を活かして自由に作らせてみても良いです。羽子板を知らないという子供には、本物の羽子板を見本として見せてあげると羽子板というものに興味を持ったり、羽子板というのがどんなものなのか記憶にも残りやすいです。羽子板、という文字を見せられても頭に浮かぶ子供は少ないですが、見せてあげるとすぐに記憶することができるように、目で見て覚えることというのはとても効率が良いものです。日本の伝統的なものに触れる機会も少ないですし、聞く機会もないですから、もっと身近に楽しめる工夫をしてみても良いです。
羽子板は飾り物として身近にするという方法もあります。髪飾りやちりめんを多くほどこした羽子板はとても美しく、和装にも良く似合いますから、家族写真や節句のお祝いの記念写真の時に一緒に撮影してあげてもいいでしょう。写真がとても華やかになりますし、豪華に見えるようになるものです。