羽子板の名前札にも想いをこめて
子どもが生まれた時は、手形であったり写真であったり、名前入りの木札であったり、お祝いするものをたくさん飾るものです。昔ながらのデザインのものもあれば、モダンな今風のかわいい飾りもたくさんあるので、あまり伝統品や和風のものに興味がない若い人も、そうしたモダンなものであれば買い揃えたいということもあります。
羽子板もただ単に絵が描かれているだけものであれば必要ないと感じる人もいますが、つまみ細工がついていたり、花飾りがついていて華やかなものは欲しいと感じる人も多いです。
たくさん種類がある羽子板の中でも人気なのが名前札いりであったり、花羽子板飾りです。まるでドレスのようなイメージなので、宝飾品を飾るかのような豪華な気分も味わえます。羽子板の形を想像すると縦長で安定しておらず、部屋には飾りにくいような感じもしますが、置き型で飾る場合のことを考えて、背面の足を使って安定して飾れるような仕様になっているものがほとんどです。
置き型として使用する時は、安定して立てかけることができるように、ちゃんと奥行きのある棚などに飾るようにしましょう。あまり幅もなく奥行きもないような本棚などだと、不安定にもなってしまうからです。もし部屋にそうした安定させて飾る場所がないということであれば、壁掛けにして紐で吊って飾るという方法もあります。薄型軽量の羽子板であれば、吊るにしてもあまり重くないことから簡単に吊り下げることが可能です。
置き型にしても壁掛けにしても心配になってくるのがホコリです。せっかくの飾りもホコリがたまってしまえば汚くなってしまいますし、まめにホコリを払ってあげなければホコリが固まって、羽子板そのものの色自体が汚くもなってしまうものです。
ケースに入れるのが理想的ですが、ケースはお手入れし易いガラス製がおすすめです。羽子板とガラスケースを別々で注文しようとするとその都度大きさの確認なども必要になってくるので、注文する時に一緒に頼んでおくのが良いでしょう。名前札入りのものは、オーダーで受注するものなので、購入する時は確認事項がいくつか必要にもなります。オーダーで受け付けているお店であればそうした名前札入り羽子板にふさわしいケースも用意していることがほとんどですから調べてみましょう。
どのようなイメージにするかは、羽子板の色も大きく影響してきます。子どもが幼い時だけ飾ったり、節句の時だけ飾るといった限定的な飾り方をするのであれば、パステルカラーの淡い色の羽子板も可愛いですが、子どもが思春期になっても飾れるような大人っぽい高級感のあるものを選びたいということであれば、木製黒塗りのものや赤やパープルなどが落ち着いた感じで良いでしょう。
黒は特に安いものと高級なものとで色の出に差が出やすいですから、良い物を選びたいということであれば、黒にもこだわりがある羽子板を選びましょう。
由緒正しいものをできるだけ選んで大事にしたいということであれば、皇室御用達のお店を選んだり、実績の多いお店を見つけましょう。費用はかさみますが、それだけ納得いくものを手に入れることができます。
子どもの節句用のものは、名前札入りであってもまだ子供自体はあまり興味を持たないことも多いですが、大人になればその価値がわかりますし、何より子供のために良いものを残しておくということは、両親が満足できるものです。子どもの成長は早いですから、子どものために何かを飾ったり作ったりすることも、成長していくにつれてだんだんと減っていくものです。後になってからもっときちんとしたものを用意しておけばよかった、記念に残して置けるものに費用をかけておけばよかったと後悔しても遅いので、何か一つでも良いものを残しておきたい、と感じるなら、名前札入りの羽子板を作るというのも選択肢の一つになってくるでしょう。
ハンドメイドや手作りが得意だという人であれば、羽子板の板の部分だけ高級なものを注文し、後の飾りは自分で手作りしたものを付けるというのも素敵です。自分の思いを込めることができますし、やはり親の手造りのものを残してくれたということであれば、子どもも大人になってから感慨深く感じるでしょう。手作りするためのキットなども販売されていますから、祖父母が孫のプレゼントということで贈ってみても良いです。ハンドメイドの良い点は、素材はどこにでもあるものであっても、デザインは世界でただ一つだけのものになるということです。
特別プロのようではなくても、その人の癖や好みなども反映させるので、とても趣深い作品になるものです。こうした名前札入りのものはその子のためだけに作られるおのですから、兄弟が多くても一つ一つ作ってあげれば、自分も兄弟も平等に愛されているということを感じることができて良いでしょう。兄弟で色違いにしてみても良いですね。