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初心者でもできるつまみ細工で羽子板の 作り方

羽子板は女の子のお子さんの成長を願うものとして江戸時代には美しく装飾され飾られるものにになりました。その羽子板はちりめん細工で装飾されているものが多く、子供たちの「ハレの日」を演出してくれる雅な一品です。昨今ではつまみ細工でかんざしや、髪飾り、ブローチや額縁の置物などを作ったりするハンドメイドが流行しています。羽子板のつまみ細工も手作りを試みる人たちが続々と増えています。ここではそんな羽子板のつまみ細工の作り方についてみていきましょう。

 

まずは基本的な材料と道具についてです。つまみ細工には持ち手が長く先のとがっているピンセット、のり、接着剤、ボンド、布用のハサミ、のりを広げるためのヘラとのりを厚み3ミリほどにし広い範囲を確保できるのり台、ちりめん布(基本の大きさ3センチ×3センチ、花びらに応じて枚数が必要)、練習用の綿生地素材の布3センチ×3センチ、それぞれ花の土台用の布4センチ×4センチ(どの花を作るかに合わせて同じ色の布を選択)などを用意します。羽子板は手芸店などに下地だけを巻いて用意してあるものがありますのでそういったものを購入して準備しましょう。またつまみ細工に必要なものをワンセットにしたセット販売の品などもあります。つまみ細工を始めるならばそちらを購入して揃えるのもわかりやすくていいですね。

 

まず最初にピンセットと指を使って花の形を作る練習をしましょう。つまみ細工を始める際は最初は綿素材の布を使って花びらを作っていきます。ちりめん素材は水分に触れると縮むという特性があります。花びらを作るのに十分慣れてから扱うことをおススメします。折り方の説明だけではわかりにくいという方にはインターネット上に作り方の動画がたくさん載っているのでそちらを参考にしながら作るとうまくいきます。

 

では基本の作り方とされる丸つまみを作ってみましょう。まず3×3に切った練習用の布を裏面が見えるように手に乗せ、表面が見えるようになるように三角に折ります。次に三角に折った布の袋部分が右側になるように持ち替え、ピンセットで上から下へ折ります。折ったら三角を壊さないように反対の指で挟みながらピンセットを抜き取り、その三角形の右側で頂点になっている部分の中心部分全体をピンセットで挟みなおします。ピンセットで挟んだ場所が起点になるように二枚に分かれる下半分の布をピンセットのそれぞれが挟み込まれるように折り上げます。ちょうど折り紙の鶴が羽を折り上げたような形になれば問題ありません。開かないように反対の手で押さえながらピンセットを抜き取り、袋状になっている花部分の下部分を布と平行になるようにピンセットで持ち直します。これをあらかじめ用意しておいたのり台の上にピンセットでそっと置けば花びらの一枚が出来上がるのですが、のり台を用意しておいていく前に何度か花がきれいに作れるように折り方の練習をすることをおススメします。

 

次に剣つまみの折り方です。剣つまみも小さな三角になるまで折り、袋部分が上になるようにして中心部分をピンセットで押さえて持つところまでは同じです。そこからピンセットでつまんだところから布を開かずに更に半分に折ります。すると、ピンセットを挟んで片側は袋状になった布一枚、片側がピラピラと別れる二枚になっている状態になります。反対の指で形が崩れないように挟んでおいてピンセットを抜き取ります。その際、折った花びらの先の部分をピンセットで何度かつまんで引っ張り上げます。こうすると花びらをとがった形にすることができるため剣のように見えます。花びらが完成したら袋状にした花の部分が自分のほうになるように持ち直します。のりをつける部分の先端部分に向けて袋状になっているほうからハサミを入れお好きな高さの花弁になるようにそこに部分を斜めに切ります。花の高さを低くしたい人は切る部分が多くなるようにします。慣れないうちは少し切ってみて徐々に高さを調整しましょう。

 

花が作れるようになったらのり台を作り花びらをのせます。平面が確保できる箱のふたなどをに出してそこにのりを出し、ヘラで三ミリほどの厚みに伸ばします。こちらをのり台として使用します。初心者は上手にのり台につまみ細工を置くことが難しいと感じるため、のり台は広めに用意しておくことをおススメします。自分で思い描く花びらの枚数を作ってのり台に隣り合うようにおいていき、用意しておきます。ただし、縁起物を作る目的で作る花なので、縁起が悪いとされる数字になるような枚数は避けることをおススメします。次に土台になる布裏面が表になるようにおき、そこに3センチ四方の円形状にボンドをのせ広げておきます。ピンセットでのり台にのせた花びらをそこにのせていきます。5枚の花びらならば五角形になるように並べていき、6枚の花びらならば三角形の形に隣り合わない花びらどうしに花びらを入れていき調整します。調整する際は花びらをピンセットでつまんで移動させます。場所を整えたら花びらを少し開き、調整して完成です。こちらを丸一日乾かした後に土台布の余った部分を切り取り花を完成させます。ここまでが練習です。

 

花びらが作れるようになったらちりめん素材の布で花を作っていきましょう。ちりめん素材の布を使う際はスピードが求められるようになります。花びらを作ってのり台に置いたものから縮んでいくためです。こちらも何回か練習のつもりで作ってみた後で本番用のお花を作りましょう。何枚の花びらの花を作るかをイメージしたら、まず土台となる布の四方を軽くテープなどで作業台に固定しておきましょう。次に花びらを作ってのり台に一気に並べていきます。作り終わったらすぐに土台用の布にボンドを丸く広げておきます。そこに花を作っていきます。これらを丸一日ほど乾かしたものを土台布の余った布部分を切り落としてすっきりとさせます。

 

花を必要な分を作ったらいよいよ羽子板へと貼り付けていきます。羽子板のつまみ細工は重ね付けすると見栄えが良くなります。花そのものを重ね付けしていくやり方もありますが、発泡スチロール半球に布を張り付けたものを羽子板に張りそこに花を接着剤でつけていくやり方や針金を黒い小さめの丸い土台布とともに固定して花一本一本に針金をつけ花をまとめて高さを出せるようにするやり方があります。初心者には花そのものを重ねてつけていくやり方から始めてみましょう。最近ではいくつものつまみ細工動画が存在しますので、お友達やサークル仲間と一緒にやっている気持ちで動画を見ながら作るのも楽しいですよ。

 

 

 

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