どんなインテリアにもマッチする！モダンな破魔弓

男の子が生まれて初めて迎えるお正月に飾る破魔弓。破魔弓と聞いて、あまりピンとこない人もいるのではないでしょうか？「神社でもらう破魔矢は知ってるけど…」という人もいるでしょう。

破魔弓も破魔矢も魔よけの縁起物で、実は破魔弓は破魔矢とペアになるものです。よくよく考えてみれば、矢は弓で撃ってはじめてその役割を果たすものです。この破魔弓を新生児に贈る習慣は、今でも皇室の儀式として残っている「鳴弦の儀」が起源なのだそう。

男児が生まれると、矢をつがえずに弓の弦を引きます。鬼はこの弓の弦の音を嫌うので、鬼を退け、邪気を祓うことができると言われているのです。弓だけでも十分魔よけとして効果があるということでしょう。。

この破魔弓ですが、かつては床の間に飾られることが多かったようです。。しかし時代が流れて、今や床の間のあるお宅も少なくなった今日この頃では、どこに飾るのがよいのでしょうか？

魔よけの意味を考えると、子どもの寝室や人目に付く場所に飾るのが良いとされています。黒塗りや白木のガラスケースの中に、弓のモチーフが入ったものが多く見受けられます。ひな人形や五月人形のケース入りのものがありますが、同じような雰囲気を思い浮かべていただければ良いでしょう。

とすると、考えなければならないことがが２つあります。

１つ目はスペースの問題です。飾るのはお正月。バタバタする上に、他にも飾るものがあったりします。

そこでガラスケースを飾る場所を確保できるのかというのが問題になりそうです。

２つ目はインテリアのテイストです。黒塗りや白木のガラスケースの重厚で荘厳なイメージは、お正月らしく、魔よけの縁起物としても雰囲気があります。

しかし自宅のインテリアとあまりにかけ離れていると、どんな風に飾ろうかちょっと迷ってしまこともあります。もちろん上手にお正月の縁起物コーナーを作り上げるのも素敵なのですが、先ほども言ったとおり、飾るのはお正月なのでバタバタと忙しい時期です。ましてや、新生児の初めてのお正月という時期を考えると、できればあまり手をかけたくないという人もいるでしょう。

最近はケース入りのものだけでなく、モダンなデザインの破魔弓も増えてきています。

ケースがないぶんスペースをとらないものや、ケースのないぶん軽量で、壁に掛けて飾ることができるものなど、省スペースで飾る場所を選ばなかったり、飾り方に選択肢があったりと、現代の住宅事情にマッチしたものが出回っています。

たとえばケースではなく板付になっているもの。このタイプはフォトフレームやアートのように、立てかけることも、壁に掛けることもできるようになっています。また、フレームが円形になっているものや、北欧風のウォールシェルフを彷彿とさせるデザインのものもあります。

このように見た目も現代風でおしゃれなものが多く、ガラスケースのものと比べると、開放感があり比較的軽やかな印象です。現代では寝室や人目に付くところ、たとえば玄関やリビングなどに飾るのがよいとされていますが、軽やかなデザインであれば、あまり手をかけなくても周囲のインテリアの雰囲気を損なうことなく、さりげなく飾ることができます。

また、フレームの印象だけでなく、弓のモチーフも比較的やわらかな雰囲気に仕上がっていることが多いので、お正月の雰囲気は保ちつつも周りのインテリアにマッチさせられるのではないでしょうか。飾る手間はあまりかけられないけれど、お子さんの初めてのお正月を特別に祝いたい人には、こんなモダンなアイテムがおすすめです。ただ、武具をモチーフとした縁起物ですので、やっぱり雰囲気は荘厳で重厚な方がいい、という人もいるかと思います。そのあたりはお好みで考えていただければいいかと思います。

ただし、ケースがないことによるデメリットもあります。ケースがないことで、ほこりがモチーフに直接かかってしまいやすく、しかもケースと比べるとほこり取りがしにくくなってしまいます。ましてや、お正月飾りですので、ほこりが出やすい年末の大掃除の時期に出しておくことになります。あまりほこりをかぶらないように、可能であれば大掃除を終えてから出すようにしましょう。初めてのお正月だと、お子さんもまだ小さく、月齢によっては手がかかりますし、お母さんの体調も万全でないことも多いですので、あまり無理はなさらずに。

インテリアに合う破魔弓についてご紹介しましたが、破魔弓自体あまり知らなかったという人も、弦の音だけで邪気を祓える破魔弓、お子さんやお孫さんなどの初めてのお正月に取り入れてみてはいかがでしょうか。

雰囲気が重厚でもモダンでも、お子さんの成長を祝う気持ちやお子さんを守りたいと思う気持ちに変わりはありません。楽しく晴れやかな気持ちで祝える雰囲気のほうが大切ではないでしょうか。そんな雰囲気を作り出す要素のひとつとして、モダンなアイテムを選択肢に入れてみてくだささい。