五月人形「金太郎」の魅力
五月人形とは、5月5日のこどもの日、端午の節句に欠かせないもので、男の子の誕生を祝い、子どもの健康と成長を願いながら飾る大切なものです。
五月人形を飾って家族や親戚とお祝いをし、その五月人形は、子どもの代わりに厄を引き受けてくれ、子孫繁栄を願う意味も込められています。
そんな五月人形には色々な種類があり、兜や鎧や弓などの他に、武者人形があります。武者人形とは、伝説的な英雄やおとぎ話の主人公をあらわした人形です。
金太郎や桃太郎、鎧を着けた可愛い顔の鎧着大将などがあります。その中でも、金太郎は定番でありとても人気で、幅広い世代から愛されています。
金太郎の元となった人物は、朝家の守護と呼ばれた名将、源頼光の家来であった坂田金時(さかたのきんとき)だと言われています。坂田金時の幼名が金太郎であり、金太郎の童謡でも歌われているように、金太郎はとても元気いっぱいでたくましく、力持ちであったと言われています。
金太郎は、源頼光にその腕を認められて家来となり、源頼光と一緒に、四天王の一人として大江山に住んでいた都の悪鬼「酒呑童子」を退治し、活躍をみせました。
このような事から、五月人形に金太郎が選ばれるようになり、男の子が健康で優しく、たくましい子どもに育つようにと言う願いが込められ、立身出世を祈る人形とされています。金太郎の人形には色々な種類があり、鎧や兜など五月人形の象徴をすべて集めた、元気いっぱいのよくばり金太郎や、兜とまさかりを持った幼くてあどけない雰囲気の金太郎、鯉のぼりを引き上げる愛らしい金太郎など、好みに合わせて楽しみながら選ぶ事が出来ます。
また、ケース入りのものや平飾り、ミニチュア飾りやコンパクトなものまで、飾る場所や広さによって選んでいただけるので便利です。
玄関などにも飾れる金太郎の吊るし飾りなどもあり、とても可愛い商品です。陶器で出来た置き物風の金太郎や、まさかりを担いで鯉の上に乗った金太郎、まさかりを担いで熊の上に乗っている勇ましい金太郎などもあり、様々です。その他にも、お洒落なものやモダンな金太郎人形もたくさん作られています。
ミニこけしの金太郎や、木彫りの金太郎、木製でオブジェのようなモダンな金太郎、凛々しくてたくましい兜を持った金太郎、熊と相撲をとっているとても可愛らしい木彫りの金太郎など、インテリアとして最適なものも数多く作られています。
和紙や陶器で作られた、とてもコンパクトで可愛いものもたくさんあります。
珍しい商品では、和紙で作られた、丸みがある起き上がりこぼしの金太郎人形や、ガラス作家によって作られた、ガラスの金太郎人形などがあり、とても珍しく個性的でお洒落です。可愛らしいお洒落なものを求められている方におすすめです。
金太郎人形には、ポーズや立ち姿にも色々なパターンがあるので、ご家族皆さんでどれが良いだろうと選ばれる時間も、とても楽しめます。
また、五月人形の横によく飾られる名前旗にも、金太郎が刺繍されていたり、プリントされているものもあり、優しく力持ちな金太郎のように育ってほしいという願いを表しており、人気の商品です。
金太郎という人物は、力が強くたくましいだけではなく、困っている人を助けるというとても優しい心を持った男の子でした。
物語にも記されているように、赤の腹掛けにまさかりを担いだ姿が印象的なとても可愛らしいようすと、昔から語り継がれている童話により、子どもから大人まで年齢を問わずとても愛されている存在です。
そのような事から、金太郎人形は男の子の守り神として端午の節句(子どもの日)に飾られるようになりました。
江戸時代の頃には、五月人形は、歌舞伎などで親しまれている人物が好んでよく飾られており、浮世絵によく登場していた金太郎はとても人気がありました。
江戸では鍾馗(しょうき)と並び、とても人気だったようです。
金太郎のこぼれ話としては、金太郎のモデルとなっている坂田金時は、現在の「金時豆」の由来になっていると言われていて、坂田金時の息子の坂田金平は、「きんぴらゴボウ」の名前の由来になっているようです。
坂田金平の強さが、ゴボウの歯応えと唐辛子の強い辛さに通じていると言われているからだそうです。
金太郎人形の選び方としては、金太郎のむっちりとした体が見えているものを選ぶのがおすすめです。肌を出す人形というのは、作るのがとてもむずかしいと言われていて、力持ちと言われている金太郎の体つきをよく表現されているものを選んでいただくと、より良いと思います。
お子様の初節句のための大切な五月人形選びの中で、少しでも素敵な五月人形に出会えるように、色々なお店に足を運んだり、オンラインショップなどをたくさん覗いて見ることも良いかもしれません。
子どもにとっても良い思い出に残る五月人形です。金太郎人形のような、素敵な五月人形に出会えることは幸せです。