五月人形の読み方・正しい読み方は?何と読むといい?
5月5日といえば子どもの日。男の子のお子さんが主役になる、1年でもっともフレッシュなイベントですよね。子どもの日に無くてはならない物に「五月人形」があります。何気なく使っている言葉ですが、正しい読み方は何なのでしょうか。チェックしていきましょう。
●大人でも読めない?五月人形
スマホやPCで文字を打つことが多い時代。紙にペンで書かなくてはいけないシーンがくると、あらためて「何て読めばいいの?」と戸惑ってしまうこともあります。
何となくわかるけれども、書けない・読めない。こうしたことが多いのは、次のような理由があるからと言われています。
・読み書きする機会がへったから
・スマホ慣れしているから
・教えてくれる人が周りにいないから
・伝統行事に親しんでいないから
昔は新聞や小説などから、だいたいの読み方を習っていたのですが、最近はスマホなどが主流。なんとなくで読んでしまうので、改めて問われると分からない場合も多いようです。端午の節句などの日本らしい行事に触れる機会が、以前にくらべて少なくなったことも、むずかしい漢字が読めない・書けない理由につながっているようです。
●五月人形の正しい読み方は?
五月人形の正しい読み方、あなたは自信をもって言えますか?よっぽど国語に自信がある人ではないと、胸をはって言えないのではないでしょうか。答えはこちら。
・五月人形(ごがつにんぎょう)
五月人形は『ごがつにんぎょう』と読みます。そのまま…と言えばそれまでなのですが、ここにたどり着くまでに紆余曲折してしまいますよね。ちなみに間違えやすい読み方として、次のような言葉があります。
・さつきにんぎょう
・ごくわつにんぎょう
・いつつきにんぎょう
・ごげつにんぎょう
・いつぐちにんぎょう
似たような言葉に「五月晴れ」(さつきばれ)という言葉があるので、それと間違えてしまったり、あとは五や月の別の読み方で読んでしまったりするケースが多いようです。
どちらにしても、五月人形を別の読み方で読んでいると恥ずかしい想いをすることもあります。正しい日本の行事をただしく後世に伝えるためにも、まずはこの読み方をインプットしてあげることがおすすめです。
●なぜ五月人形というの?
五月人形の正しい読み方は「ごがつにんぎょう」。けれどもなぜ、五月人形と呼ばれているのか不思議に感じてしまいますよね。五月人形の歴史は古く、その原型は奈良時代にあったと伝えられています。
その後江戸時代にはいってから、跡継ぎの男の子をお祝いするという観点から、五月人形をかざる風習が根付いていくようになります。
諸説あるものの、この跡継ぎの男の子をお祝いするお祭りが5月5日におこなわれるようになり、しだいにこの時に飾られる人形のことを「五月人形」と呼ぶようになったそうです。
五月人形にはお子さんを周りの厄から守ってくれるという、すごいパワーがあります。五月人形をおうちに迎えたら、周囲をキレイにととのえて丁寧におまつりしてあげると家全体に良い気が流れていくようになります。
●五月人形の正しい読み方を知っておくと?
五月人形の正しい読み方を知っている大人は、多いようで意外にも少ないものです。五月人形の正しい読み方を知っておくと、次のようなメリットもあります。
・恥をかかなくてすむ
正しい日本語を知っておくと、どんな席に出て行っても恥をかかずにすみます。「五月人形」が読めないからと笑われてしまったら…。想像しただけで穴にはいりたい気持ちになりますよね。
昔ながらの言葉というのは、たくさん心の引き出しに入れておいて入れ過ぎることはありません。言葉の読み方に迷ったときは辞書を引くなりスマホで調べたりして、常にアップデートをしていきましょう。
・子供に教えてあげられる
行事の名前やしきたりなどを正しく知っておくと、将来お子さんが大きくなったときに、きちんと説明できるようになります。ある程度の年齢になると「どういう読み方をするの?」や「なんで子供の日があるの?」などの素朴な疑問をぶつけてくる場合もあります。
好奇心旺盛な子供にとって、知りたい時にすぐ答えをもらうというのは当たり前の欲求。とくにお子さんの行事にまつわる言葉は、しっかりとその名前や由来を勉強しておきましょう。
・購入するときに役立つ
五月人形をデパートの展示会場などで眺めているとき、店員さんとお人形の話になったら…。まちがえて「さつきにんぎょう」と言ってしまったら、気づいた時にとても恥ずかしいですよね。
ネット通販では言葉でのやり取りをすることは少ないものの、やはり正しい言葉をおさえておく方が「自分の知識が広がり結果的に自分のため」になります。知らない世界が多いよりも、知っている世界が多い方が幅の広い人生をおくれるものです。
たかが五月人形。されど五月人形。知らなかったり間違えたりすることは決して恥ずかしいことではないので、素直に正しい言葉をインプットすることが大切です。