五月人形 意味
五月人形は意味 厄災から守る意味合いがある
男の子の端午の節句には、鯉のぼりだけではなく五月人形を飾るところもあると思います。五月人形には厄災(災いや厄)から逃れる意味合いを持ち、子供や家を守る役目があります。五月人形には歴史があり、五月人形を飾ることになった由来がございます。五月人形の歴史から解説します。(諸説ございます)
1.五月人形を飾ることになった由来
昔は江戸時代や鎌倉時代は武士が盛んな世の中でした。人と争ったり子供を守ったりする風習がよくありました。また争いがある中貧しく暮らしている家庭もあり、食べていくだけでも精一杯のところが多くありました。特に飾るきっかけとなったのが、江戸時代の徳川幕府の時代です。徳川幕府が五月五日を端午の節句とし祝日を作り、子供を健康的に祝う儀式が開始されました。飾ることにより子供が魔や疫から狙われにくくし、当時の風邪や病気から守る意味が込められています。江戸時代は合戦が続いていた反面争い事を終わらせたい気持ちも募り、風習はずっと続いたのです。
2.五月人形と鯉のぼりの意味はどう違うの?
五月人形と鯉のぼりの大きな違いは、男の子だけ祝えるのか男の子と女の子と両方祝えるのかという違いです。確かに五月人形も鯉のぼりも同じ時期の儀式ですが、意味や由来自体が異なります。先ほど説明した五月人形はあくまでも厄災から守るお守りの代わりです。しかし一方、鯉のぼりは健康よりも育つことを意識したものになります。(柏餅や菖蒲湯など)
鯉のぼりは出世を願い一つの象徴です。
鯉のぼりの方を外飾り、五月人形の方を内飾りとも、呼ばれています。また女の子には別として桃の節句がございます。男の子は5月5日(子供の日)女の子のお祝は三月三日(ひな祭り)がにございます。一般的に世間は男の子が五月人形を飾ることが多く、女の子は雛人形・市松人形で祝うことが多いです。
3.何故、五月人形は男の子の方が飾る人が多いのか
五月人形は人形というよりも鎧や兜を飾ります。昔、合戦は男性が多く参加し、女の子は子供を産み家庭を護る、風習が続いていました。甲冑は男性が使用する武具として、
関連性の深い男性が飾ることが多くその習わしが継がれました。しかし最近では女の子向けのピンク色などの鯉のぼりも増え始め、男の子と女の子関係なく楽しめるようになったのです。子供の健康を願い祈願する意味合いがございます。
4.何故、五月人形の飾りは鎧や兜なのか
子供の日と呼ばれるなら鎧や兜だけではなく神社のお守りの方がいいのではないかと考えココる人もいるでしょう。昔は子供がご出産ときに鎧や兜を奉納し祝う儀式をしていました。(太刀なども奉納されました)つまり鎧や兜は武士だけではなく子供とも縁が深いものです。また五月人形(鎧兜)が身を守るものの一つで、子供の安全を願うために、当時鎧や兜が選ばれていました。人は健康に育っても怪我をしたり事故が起きたりすることが多く、お子様やお孫は大切であり、健康や立身出世を願い、五月人形を丁寧に扱われました。
5.五月人形を飾る際、注意点など
五月人形があれば子供を厄災から守ると言われております。古来から人形としての、
五月人形にしてはいけない決まりがございます。
どんな決まりなのかというと、五月人形を人に渡すことです。
友達や知り合いが欲しいと言ったらあげたくなる人もいると思います。
しかし五月人形はきちんとした人形の儀式であり、
また鎧や兜には厄も幸福もついています。
人に渡してしまうと、他人の子供の人生が変わってしまいよくないことが起こるといられます。
幸せを渡すならいいですが、厄を渡してしまうなどは縁者・友達に辛いことがあり、
ご家族も知人・友人も悲しくなります。また自分に起こった幸せを譲渡してしまうので、
自分にもよくない出来事が増えることも恐れられていました。
もちろん五月人形を捨てる時も、人形ですので、きちんと供養することをすすすめいたします。
供養せずに捨ててしまうと、幸せも落としてしまう意味に繋がると言われております。
6.まとめ
五月人形や鯉のぼりはお子様の命・家を厄災から逃れる意味合いが込められています。
人形の護りとして飾り、知人などに、譲ったりしないお飾りです。自分の子供に見せたり他の人と一緒に楽しむだけなら問題ありません。この儀式の注意点は男の子だけではなく女の子も同じです。人も他人も幸せが続けば周りが喜びます。健康に生きることが出来るのはこうした端午の節句があるからです。飾るときも雛人形と同じように正式なものは屏風もついています。武家のいた昔の時代にとっては本当に大切なものだったのです。
今も病気や災難がよく世界中に続いています。確かに災難がなくなることを願うだけでいいかもしれませんが、こうした端午の節句のように五月人形を飾ること日本古来の風習です。子供が無事に育つよう出会いの軌跡に感謝し健康を願い、子供の日には鯉のぼりと五月人形を家族で一緒に飾ることをおすすめいたします。
決して儀式やおまじないであっても、子供の幸せを願うことは大切だと誰でも感じています。子供にもし何かあったら大変であり、病気になったら家族は誰でも心配すると思います。子供を守る大切な気持ち思いのこもった、大事な儀式です。これからも受け継がれていくと年中行事の一つです。