五月人形の名前旗のポイント
・五月人形の名前旗はなぜ飾るのか?
五月人形を飾るときは誰を祝うためのものか明確し特別な日にといわれています。
五月人形の横などに名前を書いた旗や札が置かれます。
男の子のお名前は、ご出産後に親から子供に贈る一番初めのプレゼントです。
お名前は、字画・文字のバランス・呼びやすさ・名前のひびきなど色々を悩みます。
顔を見てから決めようなど、思いを込めて、一生使う大切な印です。
五月人形は男の子の健康や成長を願うために飾りますが、
誰のためのものか明確にしないと分からなくなります、その為に
旗印をかざります。
また、男の子が複数いて歳が離れている家庭もあり、本来はお子様一人に五月人形は1セットですが、スペースの都合上、お名前旗を追加して五月人形の横に並べて飾りお祝いするケースもございます。
名前旗は五月人形以外にお正月飾りや七五三のお祝いの席でも飾れ、
小さい男の子がいれば沢山のシーンで飾れ、何度も使えるようにすると効果的です。
五月人形の名前の旗の由来は戦国時代に敵と味方を区別するために陣にのぼり旗が立てられ、
合戦時の活躍が分かる用に旗印として背中に背負いました。
存在を明確にするために使われてきました。
五月人形の名前旗も同様にこどもの日を祝う男の子の名前を書いて五月人形の横に置き、
ご家庭でおじいちゃん・おばあちゃんを初め親族が集まって
端午の節句のお祝いをしやすくするために用いることが特徴です。
名前旗は戦国時代から所有者を名乗ることを目的として用いられ、
生年月日や家紋などを入れると特別な雰囲気を出せます。
旗は札と比べると文字が見やすく戦国時代の雰囲気が作れ、こどもの日に男の子がたくまし
く成長することを願うためには最適です。
五月人形の名前旗の種類や絵柄の意味を理解しよう
五月人形の名前旗のタイプとして、大きく分けて3つの種類があり、作るときはご家族で話し合い、大きくなった時、男の子と共に話し合って喜んでもらえるようにしたいものです。
五月人形の名前旗タイプ1
シンプルにお名前のみを入れ、漢字の字数に合わせて中央に寄せて見やすくなるように大きさを決めると存在感を引き出せます。
五月人形の名前旗タイプ2
お名前と生年月日入りのもので、名前の左右どちらかに生年月日を記して分かりやすくすることが特徴です。
文字のサイズや太さは名前は大きくて太くし、
生年月日は小さくて元号や漢数字で表記する必要があります。
五月人形の名前旗タイプ3
御家紋など紋を名前の上に入れ、運が開けて実を結び成果を出すため願いを込めるために使われることが多いです。
絵柄は名前旗の下の部分に入れる柄は種類があり五月飾りでは吉祥柄とも呼ばれています。
1つ目は「龍」であり、福を招く聖獣として人気が高いです。
2つ目は「虎」で勇敢さの象徴でもあり、男の子がすこやかに成長することを祈願できます。
3つ目は「鯉」で生命力が強く縁起がいいため、立身出世を願うために最適です。
4つ目は「鷹」で天空をどこまでも羽ばたき成長してほしいと願います。
5つ目は「金太郎」で童話の主人公で、優しくて力強い男の子になってほしいと願えます。
・名前旗の飾り方とは
名前旗は五月人形に向かって、右側が上座になり、そこに飾ると運気がされています。
五月人形に名前をつけるときは名前札より名前旗を使うとサイズが大きくて目立ちやすく、飾ると兜飾りまたは鎧飾りに合わせて色を決めると効果的です。
名前旗に入れる文字は背景を黒色にしていれば金色にすると高級感があり、
下に龍などのデザインを入れれば雰囲気を出せます。
また、名前旗には両脇に飾りをつけると戦国時代の武将ののぼり旗のようになり、
飾り台に乗った五月人形であれば向かって右側に立てかけると存在感を出しやすいです。
一つに家名・一つにお名前を入れる風習もございます。
また、ケース飾りの場合は中に名前旗が入るものもございます。
入らないものもあり事前に確認して選ぶ必要があります。
名前旗を飾るときは適当な場所にすると運気が変わるため、場所を気になさる方もいらっしゃいます。
最適な場所を覚えてこどもの日を特別な気分で祝えるようにすることが大事です。
・名前旗の価格の相場や購入の方法
名前旗は五月人形の専門店で販売され、生地の柄やサイズ、入れる文字の種類によって価格が決まります。専門店で購入するときの価格の相場は1万円~4万円程度になり、名前札と比べれば高いですが雰囲気を出せるために人気です。また、サイズやデザインなど好みに合わせて選びます。旗のデザインを決めるときはご家族と相談して、大きくなった男の子が喜んでもらえるように決め、置く場所や予算に合わせてサイズを決めることが望ましいです。最近ではコンパクトなサイズの名前旗もございます、マンションや団地などの集合住宅で暮らす家庭でも飾りやすく名前旗も合わせています。
名前旗はサイズが小さくなれば価格も安くなりますが、
下に吉祥柄を入れると見づらくなることもあります。
しかし、吉祥柄は男の子が成長することを祈願する役割があり、
コンパクトなサイズでも入れてもらうと効果的です。
生年月日はサイズが小さいと見えにくくなるため名前だけにすると分かりやすく、
飾る五月人形のサイズに合わせて決めると雰囲気を出せます。
名前旗は昔ながらの伝統があり名前札と比べるとリアルな雰囲気を作りやすく、
ご家族や親戚が集まってお祝いをするためには最適です。
名前旗は個性的な素材やデザインを入れるタイプは価格が高めになり、
記念日を飾りたいときに向いています。
一方の生地などが薄めのタイプは金額は安くなります。
お名前はシルクスクリーン印刷と刺繍タイプがあり、
共に製作期間は2週間ほど必要になります。
お節句間際にご用意せずに、前もって時間の余裕をみてつくっておきたいものです。