五月人形は何歳まで飾るのがいい?世間の見方は?
自宅に置いてある五月人形「何歳まで飾るの?」と不思議に思ったことはありませんか。五月人形を何歳まで飾るのがよいのか、くわしくチェックしていきましょう。これから端午の節句のグッズを購入したいと思っている方にもおすすめです。
●五月人形は何歳まで飾るべき?
男の子の誕生をお祝いする五月人形。日本ならではのアイテムだと思います。とはいえ立派な五月人形も、いずれお役ご免がきてしまうもの。お子さんが成長すると、飾らなくなったりいらなくなってしまったりする場合もありますよね。
・子供が中高大学生になったとき
・部屋が手狭になったとき
・興味がなくなったとき
このような場合に「五月人形をそろそろ出すのをやめようかな」と思うママやパパが多いようです。
●ひとつの目安は成人式
五月人形にはお子さんのスクスクとした成長をお祝いするという名目があります。そのためお子さんがある程度の年齢になったら、卒業という意味をこめて飾ることそのものをやめてみてもいいと思います。
ただ「この年齢がきたら終わり」というものはないので、それぞれのご家庭にあった卒業式を選ぶことも大切です。
どうしても年齢に区切りがほしい場合は、18歳や20歳などをひとつの目安にする場合も。どちらも高校を卒業する年、それから成人を迎える年になっています。お子さんが自立をして家庭を巣立っていく時期にも重なるので、いいタイミングといえます。
●もうひとつの目安は、1人暮らしの時期
また五月人形を何歳まで飾るべきか悩んだときには「お子さんが自宅を出た時期」をひとつの目安にするのもおすすめです。
たとえば大学進学のために実家を出た場合、それから社会人何年目かに一人暮らしを始めた場合など、実家を巣立った時期をひとつの終了時期に設定するのです。
お子さんが家にいない時間帯が多くなればなるほど、広々とした家に立派な五月人形を飾るのに引け目を感じるようになります。お子さんが独り立ちを始めた時期を見計らって、飾りつけをやめてみるという方法もあります。
●結婚したら止めるという意見も
このほかお子さんが結婚して新しい世帯を設けたら、飾りつけをやめるというやり方もあります。お子さんにまたお子さんが産まれたら、孫となる新しいファミリーのために、新しい五月人形を買ってあげてもいいと思います。
ただし五月人形は一人に一体と決まっているので、使い回しやおふるにはしないこと。身代わりや厄除けという意味も込められているので、お孫さんが生まれたら新しい五月人形を新調してあげることがおすすめです。
●「ずっと飾る」というご家庭も
また地域によってはお子さんの年齢にかかわらず、成人してからもずっと五月人形を飾る地区もあります。こうした所では「お祭りのひとつ」として端午の節句を明るく迎えている風潮もあります。
無病息災などをねがって飾っている場合も多いので、そうした慣習が根付いているエリアにお住まいの場合は、地域の風習にそってみること。五月人形の飾る時期には大きな決まりはないので、もっとゆるく考えてみることも大切です。
●「処分」する方法は?
お子さんがある程度の年齢になったり、住まいが手狭になったり…。何らかの事情で「もう飾るのをやめよう」と思うこともあります。そんな時には五月人形の処分方法を知りたくなることもあります。
・粗大ゴミとして捨てる
・お寺や神社に人形供養してもらう
・寄付する
・リサイクルショップに売る
一般的な処分方法としては、街や市の粗大ごみに出すという方法もあります。どのように捨てればいいのかは自治体によっても異なってくるため、事前に確認をすませておくことがおすすめです。
また人形には魂がこもっていると言われているので、気になる方は近くの神社やお寺に相談を。魂抜きと呼ばれる作業をおこなってもらう場合もあります。またこのほか福祉センターに寄付するやり方、リサイクルショップや質屋に売却する方法もあります。いずれの場合も家族に相談をおこない、みんなが納得する方法を見つけることが大切です。
●お子さんにはかならず相談を
五月人形の持ち主はあくまでお子さんになります。言葉には出さなくても、毎年子供の日が近づくと親がいそいそと飾りつけをおこなっている姿を、心待ちにしていたお子さんもいるかと思います。
いきなりパッタリと飾りつけをやめてしまうと、お子さんの心に大きなダメージを与えてしまう可能性もあります。もし「今年限りにしたいな」と思っているのであれば、その心の内をお子さんに伝えてみるといいと思います。
もしお子さんが拒否したり、あまり気が進まなそうな反応を見せてくるようであれば、まずはお子さんの気持ちを大切にすること。飾りつけをやめるのはいつの年にも変更ができるので、ご両親に余力があるようであればもう数年先に終了年を延期してみてもいいと思います。五月人形は家内安全などの良い意味合いもあります。ご家族みんなが納得できる終わり方を選ぶといいと思います。