ケース入りの雛人形について
ケース入りの雛人形とは、購入時から既にガラスケースやアクリルケース内に雛人形が入った商品のことです。この商品の特徴は、ひな人形を一から並べる必要性がなく、ケース内に雛人形を接着剤で接着させることにより雛人形すべてを固定化していることにあります。
その為、従来の雛人形にありがちだった、雛祭りの際に位置から雛人形を設置していく手間や、雛人形の部品が足りないなどの他部品を紛失してしまったという問題が起きにくい点があります。
ただ、ケース入りの雛人形は、大型化することは得意としておらず、小型の商品が多く、何段にもなる段飾りというタイプの商品は存在していません。あくまで主役を男雛様と女雛様に絞った商品や少数の管女で形どったものが主要な商品です。
3段飾りなどの段数が多い商品のように、神楽などの演奏を行う人形は添えられていないです。これはケース入りの雛人形は、設置型という商品として売られているため、大きさが決められているので、大型化できないという縛りがあります。
一般的に、机や箪笥の上などに雛人形ケースを設置すると考えた場合、奥行きは30センチあたりが望ましい大きさで、横方面の大きさについては60センチあたりが最も箪笥の上などに設置しやすい大きさになります。大きなものとなると箪笥などの上に設置することはできず机の上においても邪魔になるということもあるため多くの雛人形の製品は箪笥の上部の大きさを起点に製造されています。
ケース入りの雛人形のケースについてですが、元々、雛人形は木箱に収納し、雛祭りの際に木箱から雛人形を取り出し、手作業で段飾りに並べるという物が過去の主流でした。
ケースに収納されて販売されるようになるとガラスケースになり、最終的にはアクリルケースへと変化しました。その理由ですが、ガラスケースは、製品の耐久性については強い衝撃が加わらない限り高耐久性でガラス自体は割れるまで寿命があることから半永久であると言われていました。ですが、問題は置き場所によっては落下時、割れてしまうという問題もあることから更なる素材で雛人形のケースを構築する必要に迫られたのです。
そこで登場したのがアクリル型のケース入りの雛人形です。アクリルは利点においては落下などでは割れにくい点にあり万が一割れても破片が飛散しないという利点があり後片付けが楽な点です。ガラスですとガラスが周囲に飛散し、すべてを取り除かないと怪我をしてしまいますので掃除が大変です。では、アクリルも飛散した場合、怪我をするのではという声ですが、アクリルは、飛散した際、ガラスのように鋭利に割れた部分がとがらないという利点があるので万が一足で踏んでも突き刺さるという問題はなく、痛みを感じるだけです。その為、アクリルの方が安全性は高いです。
ただ、アクリルにも弱点がありまして、寿命は実はガラスほど高くない点、寿命を格段に伸ばしたコーティングが施されている物はガラス以上に高値になる点です。そのため、中に入っている人形よりもケースの方が高いということもまれに存在します。
何故ケース入りの雛人形は商品としてよく売れるかですが、これについては、置き場所が一番の重要ポイントです。大きな自宅であれば段数が多い雛人形を置く場所がありますがマンションなど限られた広さしかない自宅で雛人形を飾るとなると置き場所が限られています。
雛人形は実は飾る前から既に置き場所に困るともいわれていて、たくさんの段数がある雛人形ほど収納箱も大きくなり置き場所に困ります。ですが、ケース入りの雛人形であればすべてがケースに収納され、人形もケース内に接着されていますので部品の紛失もなくケースを設置すれば事が足ります。
しかも、収納についても高さが60センチ程度までの製品である場合、それほど大きなものではないうえ、収納が面倒であると感じた場合そのままインテリアとして設置し続けても遜色がないためずっと出しぱっなしでも邪魔にならないという利点があります。こうした観点からケース入り雛人形は高い需要があり、日本の住宅事情に考慮して生み出されているわけです。
そのため、現在ではケース入りの雛人形は2極化していると言え、一つは高級路線で刺繍の他細かな飾りで雛人形を構成することで高級感を出す路線、もう一つはコンパクト重視でより小さくすることで置き場所に困ることなくいつまでも飾ることができる商品という路線です。
両者の路線はともにケース入りの雛人形の基本となりつつあるため、これからもケース入りの雛人形についてはこの2つの路線が主要な路線として組み込まれ商品展開がされていくと思われます。
ケース入りの雛人形は日本の住宅事情を考慮して生まれたものでかつ、ケース内に人形を接着していることから人形自体を自由に取り出すことはできませんが、人形類に付属する小物が紛失するという問題も起きないため、即座に設置可能な商品であるためすぐに雛祭りのお祝いをすることができる商品です。
その他の御知らせ
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雛人形(ひな人形)の展示会のお知らせ雛人形の店舗オープンは1月11日(土)よりです。