雛人形 いつまで飾る？
３月３日の雛祭りが近づくと、色鮮やかで豪華な雛人形が、あちこちで飾られているのを見かけます。
もうそんな季節か……と季節感を感じさせてくれるこの行事ですが、雛人形はいつまで飾っておくのが良いとされるかご存知でしょうか？
「我が家は毎年〇月〇日～〇月〇日まで飾っておくルールなのよ」と、しっかり取り決めているご家庭は少ないかもしれません。
３月３日が近付くと、慌てて雛人形を飾って間に合わせるなんて話もよく聞きます。
そして、片付けるタイミングを逃して片付けるのが遅くなってしまった……なんて失敗談も聞きます。
四季の行事はお子さんとの触れ合いのきっかけにもなりますし、雛人形の片付けもお子さんと一緒に楽しく、適切な時期に行いたいものです。
ちなみに、雛人形がお店のディスプレイに飾られる時期は、地域やお店によって様々なのです。
早い所では、なんと、１１月には既に店頭に飾られているようです。
まだお正月も迎えていないのに早すぎる！と思うかもしれませんが、店舗の一角には既に雛人形コーナーが設けられているなど、早々に売り出されているのが事実です。
というのも、雛人形はご両親が自分の娘の為に購入するという形の他に、お爺ちゃんお婆ちゃんが孫への贈り物として選ぶことも少なくありません。
雛祭りは３月に入ってすぐ３日目ですから、贈り物の時期としても、２月中には送らないと間に合わなくなってしまう可能性があります。
予約の時期も考えて、年明け前からご準備されるご家庭も多いことでしょう。
そう考えると、年末から店頭に並んでいたり、ネット予約が開始されるのは便利です。
人気商品はすぐ売り切れてしまいますし、早め早めにリサーチと、購入準備をしましょう。
そうして何ヶ月も前から周到に準備をし、何種類ものパーツを苦労して組み立てた雛飾りも、後片付けの時期はあっという間に来てしまいます。
楽しい雛祭りの雰囲気が味わえるのは、意外と短い期間です。
では、雛人形はいつまで飾っておくのが正解なのでしょう。
実は〇月〇日～〇月〇日までという様な、雛人形を飾っておく明確な期限は無いのです。
「いつまでも雛人形を飾っておくと、お嫁に行き遅れる」なんて言葉もよく聞きますが、片付けの明確な期限がないので、いつまでに片付けなければお嫁に行き遅れてしまうのか、なんて分からなくて困ってしまいます。
「２週間後には片付けたけど、遅かったかな…」
「次の日には片付けたからお嫁に行き遅れる心配は無よね。」
など、時期が曖昧なので、片付けが適切なのか、どこか不安になってしまいます。
これから、雛人形を片付けるベストな時期をお伝えしますので、ご参考にしてみてください。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、「啓蟄（啓蟄）の日」というのをご存でしょうか？
雛人形は、この啓蟄の日に片付けるのがベストだと言われています。
啓蟄の日は３月6日頃で、二十四節季のひとつとされています。
季節の目安とされる日なので、この啓蟄の日を目安に片付けるのも良いでしょう。
そして、雛人形を飾る時期は一般的に、立春の２月４日頃～３月３日の１週間前頃に飾るのが良いとされています。
これらの事を踏まえて、雛人形を飾る時期と、片付ける時期を考えるとこうなります。
雛人形を飾る時期
立春の２月４日頃～
雛人形を片付ける時期
～啓蟄の日の３月6日頃
上記の時期を目安に、雛祭りに雛人形を飾ってみてはいかがでしょうか。
また、片付ける日は天気も気にしておかなくてはなりません。
華やかで楽しい雛祭りですが、あれこれと気を付けなくてはならないポイントは沢山あるんです。
下記の事に注意して雛人形をしまいましょう。
雛人形は、人形の作りの材質がとても繊細であり、着物を着ているのも特徴的です。
着物は放っておくと虫の被害にあいますし、雛人形は湿気に大変弱いのです。
なので、「天気の良い日に片付ける」事をおすすめします。
天気の悪い日は湿気が多く、湿気の多い日に片付けてしまうと、雛人形が湿気を吸ったままになってしまいます。
１年後に箱から取り出してきた時、すっかり傷んでいたということも考えられます。
シミにもなりやすいので、湿気には十分注意します。
雛人形は湿気の少ない、天気の良い日を狙って片付けるようにしましょう。
もっと丁寧に管理をするのであれば、１年の内に１度くらいは箱から取り出して、虫干しするのもお勧めです。
虫干しを行うのは秋の涼しくなった時期が一般的と言われています。
今はもう見られなくなった光景ですが、秋に虫干しを兼ねて、雛人形に風を通しておく光景は、風情があって良いものでした。
雛祭りを終えると、早々に片付けてしまわなければならない雛人形も、そうして、秋に虫干しすることで、もう一度顔を見ることができます。
「年齢が上がるほど雛人形を長く飾っておきたくなる」という統計も出ているようです。
一年中雛人形をしまっておくのも寂しいですよね。
虫干しもできて、雛人形も見られて一石二鳥なので、是非試してみてください。
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