羽子板飾り、誰が買うのがおすすめ?
女の子の初正月をお祝いする羽子板飾り。見ているだけで癒される縁起物です。羽子板飾りといえば、誰が買うのかも重要な問題です。羽子板飾りは家族や親せきの誰が手配をすればいいのか、初節句の準備のヒントにしてみてください。
■羽子板飾り、どんな意味があるの?
羽子板飾りはそもそも宮中で生まれた羽子板を、ご自宅に飾れるようにアレンジしたもの。羽子板の玉に使われる羽子板のボールには、ムクロジという縁起のいい木が使われているということもあり、現在では「女の子の成長」を願う代名詞のひとつになっています。
・無病息災
・厄除け
・家内安全
・病気平癒
羽子板飾りをおうちの床の間に飾ると、ここには書ききれないくらい素晴らしいご利益があります。男の子の初正月には破魔弓を飾るのが一般的ですが、女の子の初正月には羽子板飾りを飾るのが習わしです。
どちらも健やかな成長を祈って飾るものなので、お子さんが産まれたら忘れずに準備をしておくことが大切です。大切なお子さんの晴れの舞台のためにも、段取りよく進めておきたいですね。
■羽子板飾りは誰が買うの?
羽子板飾りは、誰が買うべきアイテムなのでしょうか?
・赤ちゃんの母方のおじいちゃん、おばあちゃんが買う
一般的には羽子板飾りは、母方のおじいちゃんとおばあちゃんがお金を出して買うものとなっています。その理由としては「女の子のお祝い品のため、ママの親戚が買うのが一般的だから」や「母方のおじいちゃんやおばあちゃんは娘の嫁ぎ先を気軽に訪問できないので、会うためのキッカケとして購入する」というものがあります。
もし誰が買うかで迷い、なおかつママのご両親から「羽子板飾りを贈りたいのだけれど…」と嬉しいお誘いをうけたら、遠慮なく甘えてあげることがおすすめ。昔から羽子板飾りは母方の親戚が買うものと決まっているので、古くからの習わしにちゃっかり乗ってしまうことも大切です。
・赤ちゃんの父方のおじいちゃん、おばあちゃんが買う場合も
一方で羽子板飾りを買う方の中には「父方のおじいちゃん・おばあちゃん」というケースもあります。地域によっては嫁ぎ先のご両親が買うという場所もあるので、よく勝手がわからない場合は地元の方に相談してみたり、パパの親戚にそれとなく尋ねてみることもおすすめです。そういった慣習がなく一方的に嫁ぎ先のご両親から「買ってあげる」と言われた場合も、できれば受けてあげることがおすすめです。みんなが満足する結果を選びたいものです。
・両家で折半するケースも
時代の変化にともない母方の祖父母と、父方の祖父母で折半して購入するというパターンも増えてきています。折半することによって、母方と父方どちらの顔も立てることができます。また両家が顔を合わせるきっかけにもなるので、わざとこのような方式を取るお宅もあります。折半する場合には、あらかじめだいたいの予算を決めておき、どちらか一方が損することのないように折り目正しくおこなっておくことが大切です。後々もめてしまわないように、上手に取り仕切ってあげましょう。
・夫婦でお子さんのために買う場合も
また最近は核家族が進んでいて、その家庭にあった選択肢をとるお宅も増えています。羽子板飾りは一般的に「母方の祖父母が購入するもの」ですが、経済的な事情やその他もろもろの理由などから、一概にそれができない場合もあります。
もしどちらのご両親からも申し出が出ない場合は「自分たち夫婦で買ってあげる」という選択肢もあります。羽子板飾りは縁起物なので、そもそも誰が買わなければいけないという厳格な決まりはありません。
赤ちゃんを思う心はパパもママも、おじいちゃんやおばあちゃんに負けないくらい強いものがあると思います。たとえ夫婦で選ぶことになったとしても、自信をもって好みの羽子板飾りを選んであげることも大切です。
・友人や知人が贈るパターンも
またイレギュラーなケースとして、ママやパパの知人や親せきの方が羽子板飾りを購入する場合もあります。粋な出産祝いのひとつとして、選ばれる場合もあるようです。羽子板飾りは縁起物のアイテムなので、もしご友人の方から頂いたらありがたく受け取ってあげることが大切。お正月が過ぎたら、内祝いなどの形で簡単なお返しを贈ることもおすすめです。
■羽子板飾り、誰が買うか迷ったら?
羽子板飾りは高級なアイテムなので、誰が買うべきかおおいに迷ってしまうこともあります。また「母方の祖父母が購入するもの」と知っていても、祖父母から申し出がない場合には実の親とはいえ自分からおねだりをするのは気が引けますよね。
初節句はパパやママ、そしておじいちゃんとおばあちゃんにとっても大切なお祭りのひとつです。もし両家のおじいちゃん・おばあちゃんから何の問いかけもない場合は「来年は初正月なのですが、どうしましょうか」とさり気なく意向を尋ねてみることもおすすめです。
家族みんなで納得できる道を見つけながら、たのしく愉快なお正月を迎えていきましょう。