羽子板のイラストは簡単でもかわいい
日本では昔から女の子が産まれて最初に迎えるお正月を祝うために、羽子板を贈る風習があります。羽子板というと遊び道具ですが、現代では遊ぶよりも最初から飾る目的で購入していることがほとんどです。とても豪華で華やかな飾りや見事なイラストに目を奪われることもあります。子どもの晴れの日を祝福するものですから、お気に入りのものを選びましょう。
お正月に行う羽子板には、あらゆる邪気をはねのけて、健やかに健康に育ちますようにという願いが込められています。もとは中国で始まった文化で、羽根つき遊びの道具という実用的な目的で使われていました。伝わった当初は武家や上流階級を中心に広まったこともあり、飾りもとても豪華で新年の風物詩として定着しました。そこから徐々に一般市民にもなじみのあるものになっていき、女の子の初正月には羽子板を贈る風習は、現在も受け継がれています。
正月飾りの1つとして扱う羽子板は歌舞伎役者の絵柄をつけたものが使われることがありますが、こうした歌舞伎や舞台にちなんだ人のイラストを使うのは、江戸時代からです。近年では話題になった人物をモチーフにしたり、変わり種の羽子板もありますが、初正月のお祝いに渡すものとしては伝統的な絵柄が好まれることもあるので、人物のイラストが描いてある羽子板を選ぶのであれば一般的にどういったものが選ばれているのかも参考にしてみましょう。
羽子板を飾るタイミングですが、12月半ばに出して1月の中旬くらいにしまうのが一般的なあり方と言われていますから、迷った時は参考にしてみましょう。地域や家庭によっては異なる扱いをする事もあるので、その土地の風習や習わしなども参考にしましょう。一般的に間違いではなくてもその土地からしたら変わっていると思われてしまっても困るので、地域ではどのようにするのが一般的なのかを知り合いなどに聞いておくのもおすすめです。
親類が近くに住んでいるのであれば、昔からの風習に詳しい親類に聞けば間違いないでしょう。
最近では子供の健康を願って年間通して出しておく方法なども知られています。飾る場所に明確な決まりはありませんが、客間やリビング、玄関などが適度なスペースもあり良いでしょう。直射日光があたると日焼けしたり傷んでしまうリスクもあるため、日陰で湿気の少ない環境の室内が適しています。キッチンに飾るスペースがあるような家は周りに飾ってお料理する時にも見えるようにしたいと考えることもあるかもしれませんが、大事なものなので水槽の近くなど水や油で汚れやすいところも避けるのが無難です。
お正月の冷える時期に飾るものですから、結露しやすい窓際は避けて湿気がつかないように気をつけましょう。モダンな家であれば窓枠も結露が付かないような仕様になっていることがありますが、他に飾るスペースがあるのであれば避けておいた方が良いです。飾る場所にルールがないとはいっても、せっかくの飾り物ですから人の目につきやすい場所を選ぶのがおすすめです。視界に入る度に季節感を感じて、子供の教育にも役立ちます。物心がついた時期に意味合いを言い聞かせると愛着がうまれるでしょう。大きくなったら遊びに使う羽子板も用意して、日本古来の風物詩を経験させて教えていくのも良いでしょう。
祖父母などの好意に甘えて羽子板を買ってもらった場合であってもお返しは必要ないものです。結婚式などとは異なり子供の祝い事は内祝いを行わないというのが一般的なので、初正月に対しても同じ考え方で対応しましょう。ですがしてくれた事に対する感謝の気持ちを伝えて、たまには一緒に食事を楽しんだり、お正月には家族で実家に顔を出すなどの配慮をしましょう。いつもお世話になってばかりなので、どうしてもきちんとした形でお礼をしたいと考えるなら熨斗をつけたお菓子を用意して手紙と一緒に渡すろいうのも喜ばれます。
また敬老の日の贈り物と一緒にいつもの感謝を伝えるという形でも良いでしょう。子供が産まれて最初のお正月は両家の実家へ挨拶に行く夫婦も多いはずですから、手土産を豪華にして持っていくのも良いでしょう。子どもが大きくなって離乳食が食べられる時期になっていれば、おせちの一部をとりわけてあげたり晴れ着を用意して贈られた羽子板と一緒に写真を撮ったりしても楽しいです。
まっさらな何もイラストが描かれていない羽子板を購入してみて、祖父母と一緒にイラストを描いたり、羽子板をついてみても思い出になります。家族が増えた喜びを一緒にお祝いする時間こそ、お礼の気持ちを伝えるための重要なことととらえましょう。祖父母の健康を願って、子どもがイラストを描いた羽子板を祖父母に贈ってプレゼントするというやり方をしても喜ばれるでしょう。人の気持ちを大事にしたものは記憶に残ります。
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