羽子板飾りのちりめん細工が人気!どんな種類があるの?
女の子のお祝いに、ひとつは買っておきたい羽子板飾り。最近は家庭的なちりめん細工の羽子板も登場しています。通常の羽子板飾りにくらべて注目が高まっているようですが、どんな魅力があるのでしょうか。
■ちりめん細工って、どんなもの?
ちりめん細工は日本では江戸時代からある、伝統工芸品のひとつです。もともとは着物をつくる時にあまってしまった端切れを利用してつくられたもの。何でもムダにするまいという「もったいない精神」から生まれたものです。
ちりめん細工の特徴は、しぼと呼ばれる細かい凹凸です。交互に糸を打っていくことで、このような独特の模様があらわれます。しぼがあることによって、フワフワの柔らかい手触りに。布に温かみが生まれるので、優しく品のある雰囲気に見えます。思わず手に取りたくなるような風合いです。
■羽子板飾りって、あらためてどんなもの?
羽子板は、7世紀の宮中遊びから生まれたもの。江戸時代になって縁起のいい羽子板をお飾りとしてあつかうようになり、幅広く世の中に定着するようになりました。
江戸時代には大名や貴族同士が「女の子の生まれた家のお祝い品」としてあつかっていたようです。羽根つきの玉には「生まれたお子さんが病気になりませんように」という願いも込められているようです。現代では女のお子さんが美しい女性になれるように、無病息災をねがって初正月にかざっています。
■羽子板飾りのちりめん細工は?
最近ブームになっているのが、ちりめん細工をつかった温もりあふれる羽子板飾りです。木の羽子板の上にちりめん細工がほどこしてあるデザインとなっていて、女子力の高いアイテムになっています。ちりめん細工の羽子板飾りには、次のようなものがあります。
・花飾り
コスモスや竹、梅やサクラなどの色々なお花をあしらったデザインです。カラフルな花がデコレーションされているので見ごたえがあり、ボリュームのある羽子板飾りがほしいときに向いています。
・わらべ羽子板
幼い女の子が遊んでいる様子をあらわした羽子板飾りです。女の子のまっしろい肌と、つややかな黒髪。そして女の子が身に着けている着物の繊細な柄に目をうばわれます。どれももちろん、丁寧なちりめん細工でつくられています。女の子のうぶな表情や、着物の細かいデザインがとても素敵です。愛嬌のある羽子板飾りがほしいときにおすすめです。
・髪飾りつき
最近人気なのが、羽子板飾りと同じ素材や生地をつかった「髪飾りもついてくる」お得なタイプです。七五三の衣装を着て写真をとるとき、初節句の家族写真をとるときにも、とても盛り上がります。
・くま手
くま手の形をした羽子板飾りもあります。福を引き寄せるという意味があるくま手には、商売繁盛や開運招福などのうれしい意味がこめられています。羽子板飾りとくま手がドッキングしたタイプは、まさにおめでたい真骨頂。お部屋にアクセントとして飾るだけで、幸せいっぱいの気持ちになれます。縁起飾りとして1年中かざっておけるので、ご自宅で商売している方にもおすすめです。
・お正月モチーフ
迎春飾りをあしらった羽子板飾りもあります。竹やしょうぶ、梅やユリ・サクラなどの日本に昔からあるお花があしらわれています。大人っぽいデザインの羽子板飾りになっているので、華やかなお正月をむかえたい方・あまり幼稚なデザインを選びたくない方にも向いています。お正月のお花の代わりにもなるので、床の間に置いておくだけでも華があります。
■羽子板飾り、ちりめん細工を選ぶメリットは?
ちりめん細工入りの羽子板飾りには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
・愛着がわく
ちりめん細工は、職人さんがハリと糸をつかって手作業で仕上げたものです。そのため他の羽子板飾りにくらべて愛くるしく、愛着がわきやすいという特徴があります。しぼりのある布は優しく可愛らしい表情なので、見ているだけでいやされます。
・同じ物はない
すべて手作業で作られているので、ひとつひとつ愛嬌があり、またひとつとして同じ商品はありません。この作品を持っているのは我が家だけ…という感覚は、あまりほかの羽子板飾りにはないものだと思います。
・華やか
ちりめん細工の羽子板飾りは、高級感があります。手間がかかっているなというのが誰の目にも明らかなので、床の間や和室にかざるととてもゴージャスです。またピンクや赤、白などくっきりした色合いの生地が多く使われているので、写真映えもします。お正月にみんなで写真を撮るときにも、ちりめん細工の羽子板飾りがひとつあると雰囲気がとても華やかになります。
ちりめん細工があしらわれた羽子板飾りについて紹介しました。職人さんの和ごころが光るちりめん細工は、女の子の晴れの日を最高に盛り上げてくれます。色々な種類のタイプがあるので、ぜひご自宅にあう品を見つけてみてください。