羽子板もちりめん細工なら上品です
羽子板というと、昔は子どもが遊ぶ道具でしたが、現代では羽子板を使って遊ぶ子供も少なく、知らないという子供も多いかもしれません。昔話の絵本や物語の中に登場するものとして知ってはいても、実際に触れたり現物を見たことがあるという人は少なくはないでしょう。今では羽子板はとても馴染みの薄いものになってしまいましたが、子どもに日本伝統のものや節句、行事を覚えさせるにはとても大事なものですし、実際に見せてみれば興味を持つこともあるでしょう。
子供の幼児教育や早期教育、小学校受験ではこうした伝統的な行事に使われる道具も問題として出題されることも多いです。教え込むのではなく自然に記憶に残しておくようにするためにも、羽子板を飾り物、家のインテリアとして置いておくのがおすすめです。
現代風の羽子板は、そうした飾ることを意識して作られたものがほとんどで、見た目も華やかで豪華です。ただ絵が描かれているというだけでなく、素材もちりめん細工であったりと可愛いです。昔ながら絵柄やデザインだと、どうしてもその価値が分かる人でないと良いと思ってもらえなかったり、年配の人にしか良いと思ってもらえないこともあるので、ちりめん細工がモダンで可愛く今の若い人たちにも受け入れられやすいということがあるでしょう。
暦の絵柄のちりめん細工はほっこりしますし、羽子板になっていることで飾りやすいというメリットもあります。特に小さい子供たちは昔の人形を怖いと感じることもあるので、人形の表情や仕様もモダンに、柔らかく可愛くデザインされていることが多いです。羽子板だから昔のもの、という感覚ではなく、羽子板もモダンで今風に取り入れられ飾られていると捉えると良いです。
ちりめん細工はとても繊細ながら、模様も様々で柔らかく落ち着く素材になっているのも魅力です。同じ動物や人形をモチーフにしたものでも、ちりめん細工はどこかほっこりとした印象になります。模様やデザインを変えれば洋風にも見えますし、色を変えればキュートにもクールな印象にもなります。
普段飾り物などは安価なインテリアショップでしか買わないというような人も、伝統工芸品に触れる機会があったり、旅行がてらお土産品のお店をのぞくようなことがあればお気に入りのものを見つけてみても良いのではないでしょうか?
特に玄関に飾ると、玄関先が華やかになります。和風の髪飾りをそのまま羽子板にして飾れるようなお洒落なものもあるので、そうした羽子板飾りを楽しんでみましょう。特に振袖に似合う大きな髪飾りなどは、年齢を重ねると振袖が着れないことにより似合わなくもなってくるものです。そうすると勿体ないので、羽子板飾りとして多くの人にお披露目しても良いでしょう。
自分が着けるにはちょっと似合わなかったり、若すぎると感じるような髪飾りも、自分にではなく羽子板で楽しんでみましょう。こうした和装に似合う小物や着物などは、毎年どんどんリニューアルされ心惹かれるものですが、それらを自分が着て楽しむにはちょっと気が引ける、ということも多いです。そうした時は着て楽しむのではなく、飾って楽しみましょう。良く見えるところや自分がよく使う場所に飾って置けば自然と目に入りますから、見るだけで癒されるということがあります。
羽子板が登場するのはお正月ですから、お正月飾りとして登場させるのもおすすめです。鏡餅の隣に飾ったりすると、なんだか鏡餅そのものが可愛く上品にも見えるでしょう。そしてマンションやアパートなど、あまり玄関が広くない家にもおすすめです。一軒家でなければ正月飾りもシンプルでコンパクトなものにすることが多いので、豪華さに欠けてしまうことがありますが、大きさはなくても中身の豪華さ、上品さ、繊細さという意味でちりめん細工の羽子板は映えます。
限られたスペースの中にとても繊細な細工がしてある羽子板は人の目を惹くでしょう。一人暮らしで、大きく飾るのに大変な飾りは要らない、という人にも最適です。一人暮らしだとお正月も退屈に感じてしまうことがありますが、一人で過ごすお正月でも飾りで部屋を明るくすれば、なんとなく楽しい気分にもなれるものです。和の気持ちを感じることで心も穏やかになるでしょう。自分のために飾ってみましょう。また、お花のようにいくつか色違いを揃えて並べて飾ってみるというのも粋です。
カラフルで可愛いちりめん細工の羽子板はどれか一つに選べない、全部揃えたいという気持ちを大きくするものでもあります。並べて飾っておくことでさらに圧巻なので、飾れるスペースがある家庭、和室が大きい家庭は色違いで揃えてみるというのも面白いものです。シリーズになっているものは後で追加しようにも、その時しか買えないということもあるので、後で買わなかったことを後悔しそうだと感じるような時は、欲しい時に思い切って買っておくのが良いです。