男の子の初正月のお祝いに破魔弓を

お子様が生まれてから初めてのお正月に、お祝いとして飾る破魔弓や羽子板は、日本の古くからの風習で現代に受け継がれている、大切なお正月飾りです。

男の子のお子様には破魔弓や破魔矢を魔除けとして飾り、女の子のお子様には厄災を追い払う羽子板を飾ってお祝いします。羽子板は、羽根付きをすり時の音が、邪を跳ね飛ばすと言われています。そして破魔弓は、お正月の破魔矢を打つ弓だと言われていて、破魔弓の弓を鳴らす音が、魔除けになると伝えられています。破魔弓の四本の矢は、四神（東西南北）を表していますが、破魔弓飾りには、矢が四本のものから七本のものまで様々で、五本のものは五行思想・仁、六本のものは六徳、七本のものは七福神を表しているようです。

破魔弓などのお正月飾りは、１２月の中旬ぐらいに飾り付け始めますが、現代ではクリスマスもあるので、クリスマス後の１２月２６日以降の良い日を選んで飾り付けても良いようです。

昔は破魔弓などのお正月飾りは、母方の両親が買うことが基本だったようですが、現代では家庭によっても事情があり、誰が購入するかは様々なようです。

男の子の初正月に破魔弓が飾られるようになったのは、鎌倉時代からです。弓は武士にとってとても貴重で大切なものです。そのため、男の子がたくましく成長して立派な武士になることを願って、贈られるようになったのが、破魔弓だと言われています。そして現代では、男の子の健やかな成長と、力強さを願う魔除けの飾りとして贈られるようになりました。

初正月を迎える男の子へ贈る、大切な飾りである破魔弓は、飾るだけで存在感があり、力強い気品を感じることができます。大切なお子様のために、素敵な破魔弓を選びたいですね。サイズや価格、素材なども色々なものがあるので、ご家族で悩みながら、良い破魔弓が見つかりますように、楽しんで選びましょう。

破魔弓の選び形には、色々あります。まず破魔弓には、木製とプラスチック製とがありますが、木製の弓は高級感がありおすすめです。飾ったときに、木製の破魔弓はとても美しく見えます。また、破魔弓とセットになっている矢は、矢羽と呼ばれる羽が、金鷄、銀鷄、ガチョウ、フクロウなどの本物の鳥の羽を使ったものを選ぶと、ツヤがあり風合いもよく、耐久性にも優れています。

その他、生活スタイルや飾る場所によって大きさも色々あるので、サイズに合った破魔弓を選ぶことが大切です。メーカーによってサイズが違う場合もあるので気をつけて、自分で置き場所の長さなどを測って行くようにすると良いです。

破魔弓には、モダンなもの、可愛らしいもの、お洒落なものなどがあり様々です。また、コンパクトケースに入ったものや、壁に掛けられるように額に入ったものなどがあり、ケースの種類もたくさんあります。黒塗りのケースやアクリルケース、桐素材のケースやケヤキケース、ヒノキケースや下台付きケースなどがあります。デザインも、古典的なものや、インテリアとしてもインスタ映えしそうな現代的なものまで揃っています。たくさんあり過ぎて迷ってしまうかもしれませんが、家族みんなで選ぶことも楽しみになります。

現代では、可愛くてお洒落でコンパクトなものが人気のようで、奥行きが小さく、薄型ケースのものもとても人気です。シンプルで落ち着いた雰囲気のデザインのものも人気のようです。その一方で、流行にとらわれない古典的なデザインも、根強く好まれています。また、五月人形と一緒に飾る場合は、ナチュラルなデザインのものが選ばれたりするようです。日本の木の代表格である檜で作られた上品な雰囲気の破魔弓も、とても人気です。

破魔弓や羽子板などの飾りは、一年中飾っていても良いものとされていますが、なおしたい場合は、１月１５日（小正月）過ぎが良いと言われています。なおす時は、防虫剤は少なめにして、乾燥した場所になおすようにしましょう。

破魔弓の由来は、むかし宮中でお正月の１７日に、弓を射る儀式「射礼」や「大射」などが行われており、これを真似した的を射る遊戯から始まったとされています。儀式に使われていたワラ縄で、円座のような的を「破魔」とよんでいました。その後、男の子の正月の祝い物となったと言われています。

破魔弓は、災厄を被い、子どもの幸せを祈る気持ちが込められた、良い新年をみんなで迎えるための大切な贈り物です。お正月に破魔弓を飾ることは、男の子の初正月のお祝いをするために、昔から伝えられている大切な風習です。この素敵な風習を、これからもずっと、子どもたちに伝えていけたら本当に素晴らしいことです。

直接お店に足を運び、実際に目で見ながら選ぶことも良いですし、ネットショップなども利用しながらゆっくり下調べをして、選んでいくことも良いでしょう。

お子様の力強く健やかな成長を、家族みんなで願いながらお祝いし、楽しい初正月を過ごしましょう。