五月人形の収納で知っておきたいポイント
五月人形(端午の節句)の収納方法
五月人形を収納する際には気を付けたいポイントが幾つかあります。
折角のお飾りです。出来るだけ良い状態を長持ちさせるためにも
ノウハウを、しまう前にチェックしてみてください。
天気などを気にせず収納すると、カビが生えるなど、色々と五月人形に悪影響を及ぼすリスクがあるので注意して下さい。
できるだけ長く、良いコンディションを保つための対策を見ていきましょう。
収納する時期は、は6月5頃までで大丈夫です。端午の節句が終わっても、すぐに片づける必要はありません。5月中をめどに考えておくと良いでしょう。
(新暦で飾る場合5月5日までの場合)
6月になると梅雨入りして雨が増え、湿気が多くなるためです。五月人形にとって湿度が高い時期はリスクが大きく、きちんと対策を施したうえで収納することが大切と言えます。(西日本は旧節句で飾る地域がございます6月5日まで)
湿気を防ぐためには、五月の晴れた日を選ぶのがおすすめです。雨の日に片付けると湿気を含んだままになりますので、避けた方が無難。できれば晴天が続き、からりと乾燥した状態でしまうのがコツです。
なお、収納の際には調湿材を使うのもおすすめできます。
特に、適切な湿度を保ってくれる、人形専用のアイテムが良いでしょう。
衣類用や食用の乾燥材では効果がありすぎる可能性があります。
(防虫剤は合成樟脳の仕様は避けてください)
乾燥しすぎも良くないため、ちょうど良い効き目で作られている人形用が適しているわけです。
こちらは一般的に販売されており、ホームセンター・ドラックストア・ネットショップで入手可能です。
同時に天然素材を使っている場合は、防虫剤も検討しましょう。
布材や皮革を食い荒らす虫がいます。
防虫剤は市販のもので充分ですが、大事なのは複数種類を使わないことです。
混ぜて使うと薬品同士が反応し、五月人形にダメージを与える恐れがあります。
このため、一つの収納箱には一種類だけ使うようにしてください。
出来るだけ、同じタイプの防虫剤を使用ください。
毎年別の種類の薬品に切り替えるのも、リスクがあると言われます、
近年は無臭タイプの製品も多く、防虫剤特有の嫌なにおいが残りません。使い方で迷った時は人形店に問い合わせると安心です。
収納場所は湿気と直射日を防げる場所を探しましょう。
具体的には押し入れスペースの、できるだけ上の箇所がおすすめです。
収納スペースは閉じ切っているので、下の段には湿気が溜まりやすいと言われます。
このため、廉価品や湿気に強い人工素材の品は下の段、天然素材でカビなどのリスクがあると、上の段を選ぶと良いでしょう。
もちろん、しっかりと調湿材を使うことは欠かせません。
今時の住宅は高密度設計の構造が多いです為、
住宅の湿気が多い場合は、収納中の工夫も必要です。
晴れた日には風を通してあげたり、スノコなどを使って湿気対策を行うようにします。
秋ごろの良く晴れた日には、虫干しするのも選択肢の一つです。
面倒な手間ではありますが、お子様と一緒に作業すると、ものを大切にする心の教育にもなるはずです。
虫干しは正午を挟んで前後2時間で終わらせるのが一般的。
直射日光を避け、風通しの良い日陰を選びます。
面倒な場合は、収納の扉を開けてあげるだけでも効果があります。
もし、これから新築・改築の予定があれば盛土をして、二階に収納スペースを作っておくと湿度対策になるので、検討してみてください。
利便性とスペースの有効利用も非常に大切ですが、お人形だけでなく、大切な物を保管できる場所を確保するのもよいと思います。
実際に収納する時には、汚れやほこりを取り除いてあげましょう。
汚れていると見栄えにも影響しますし、くすみなどの原因になることがあります。
虫が寄り付く原因になりかねません。
五月人形がそんなに汚れるのか、とお考えかもしれませんが、長期間飾ります、微笑ましい事ですが、お子様がいたずらで触ったり、兜をかぶろうとすることあります。
このため、収納時にはよく見ると、割と汚れが付着しています。
掃除用品ははたきや眼鏡拭きクロスを使うと、ダメージになりにくいのでおすすめです。
特に金属部分は眼鏡拭きを使うと、傷つけずにきれいに掃除できます。
アルコールなどの薬剤の使用はお勧めできません。
シンナー、ベンジンなどは悪影響が出る可能性もあるので気を付けて下さい。
現在はドラッグストアや人形店で、専用のメンテナンス用品も売っているので、こちらもおすすめです。
収納箱に収める時は、形が崩れないように気を付けましょう。無理に押し込んだり、紙などを強く巻き付けると、翌年には型崩れした、姿になってしまう場合があります。
このため、できるだけ優しく包んで、理想的な形状を保ったまま収納しましょう。紙などを緩衝材に使うのもテクニックです。
隙間に新聞紙などを丸めて敷き詰めると、型崩れを防げます。もちろん、これも強く詰めすぎると良くありませんから、ほどほどにしましょう。
なお、五月人形の収納に関しては、スペースが問題になります。現代の家庭は色々と物が必要なので、五月人形だけに収納スペースを割くわけにはいきません。特に成長してくると顕著で、せっかくの五月人形が邪魔な存在になりかねないのです。対策としては、人形を選ぶ時には収納スペースをイメーシしお住いに適したサイズを選ぶことも大切です。スペースを取らないタイプも良いですし、やはり豪華なタイプも飾り映えがします。コンパクトサイズですと、住宅が広くてなくても、コンパクトなタイプは充分に飾ってあげられますし、場所も取らないので昔よりはコンパクトな五月人形が増えております。また、小さく梱包できるよう工夫された品もあるので、こちらも探してみてください。
五月人形は買い替えする物ではございません。
お送り主様の(おじいちゃん・おばあちゃん)の思いもございます。
ご自宅に飾った時、小さすぎた、大きすぎたなどございます。
お飾りのスペースを十分ご検討ください。
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