雛人形の値段とは?相場やその金額の差の理由は?
ひな祭りといえば雛人形、女の子のいる家庭なら是非家に用意したいものです。
しかしこの雛人形のお値段、一体どの程度が相場なのでしょうか?
また値段にも大きく差がありますが、その理由も紹介していきます。
・雛人形の値段の相場は
雛人形と一言でいっていますが、今ではかなりの種類が店頭に並ぶようになっています。
昔なら5段飾りや7段飾りなどが主流でしたが、今は男雛女雛だけのケース入りのものまで様々です。
もちろん製作者によっても、その値段は変化します。
最も値段的に低いとされるケース入りの雛人形や収納型の雛人形の場合で、3万円からがほぼ相場になっています。
ケース入りや、簡単に収納のできる雛人形は値段的にも手が出しやすく、また昨今の住宅事情に鑑みても人気があるタイプです。
値段の上限を見てみますと、5段飾りや7段飾りがこれに相当します。20万円くらいから上は100万を超えるものも珍しくありません。
これが大体の、見た目での雛人形の相場となります。
・大きさなど他に値段に影響するのは
例えばケース入りの雛人形と7段飾りを比べれば、サイズがまるで違っていますね。このサイズの差がそのまま、値段の差にもなってきます。
しかし同じケース入りの雛人形でも、木目込人形と普通の雛人形ではこれも値段に違いが出ます。
一般的に木目込人形の方だとお値段が安く、上等のものでも10万円前後で手に入れることができます。
木目込みという素材の柔らかさや、それによるお顔の優しさが人気の雛人形ですし、値段も手頃なので今では人気の品となっています。
しかしケース入りの雛人形だと、少し相場も変わってきます。
ケース入りの場合最大でも3段飾りになりますが、これが有名作家のものだと50万円を軽く超えてきます。
ケース入りなので手頃だろうと思っていると、金額の差に少し驚くことがあるかもしれません。
・5段飾りや7段飾りはどうしても高額に
何しろ手作業で作る人形たちですから、5段飾りや7段飾りの場合値段が高くなるのは仕方ありません。
多くの作業が必要になるので、人件費だけでも値段は上がってしまいます。
加えて5段や7段飾りの場合、人形だけでなくお道具も入ってのお値段になりますので、高くなるのは致し方ないありません。
安くても20万円、上は100万円単位までになります。もちろん有名作家の手によるものは上限知らずと言っていいでしょう。
ただもちろん、このお値段もですが、こうした昔は当たり前のものだった7段飾りなど、今では住宅の問題があって売れ筋とまでは行きません。
飾るのにも、ひな祭り終了後にしまうのにも、非常に場所と時間を取ることになってしまいます。
仕方ないこととは言え、やはり一抹の寂しさを感じます。
・値段に差が出る細かい理由を解説
まずはお顔です。これが人形に魂を込めますので、最も人形師の手腕を問われるところです。
いわゆるいいお顔の人形の場合、一流の人形師が手掛けていますので、それだけでも値段は高くなります。
次にお着物の生地です。最高の材質は絹になりますし、絹を使った着物だともちろん値段も上がります。
反対に、化繊などの着物を着た人形は、値段は安めになってきます。
また着物の仕立て方も、値段に関係してきます。特に姫人形の襟の重ねなど、きれいに丁寧に出来上がっているものは、高級とされています。
お道具にも値段の差が出る条件があります。
屏風などもその1つで、金襴の屏風というのは一般的です。しかしこれが本当に金箔を貼ってあるものか、それとも印刷なのかで値段に変化が出ます。
女雛の手持ちの扇も、その模様が手書きかそれとも印刷のものかで値段も変わってくるのです。
1つ1つは小さな差ですが、すべて加えると結果的に大きな値段差になってくるものです。
・値段的に大きな雛人形が購入できない場合
できれば、せめて3段飾りをと思っていても予算外でどうしても無理、ということもあります。
そんな時には後からの買い足しも悪くないとされています。
男雛女雛のいわゆる親王飾りだけだった雛人形に、三人官女を買い足してというやり方は、決して悪いことではありません。
雛人形は子供の健やかな成長と、幸せを祈って飾るものです。なのでそう言うふうに買い足して、なおさら子供の幸せを祈るということは、悪いことではありません。
ただこの雛人形、元々は子供の厄を払うという意味で使われていました。
なので長女にも次女にも、専用の雛人形を用意してあげることがおすすめです。