創業70年 名匠の技と真心が作り出す、伝統美の世界
兵庫県加古川市にある「雛人形(ひな人形)五月人形販売店の陣屋」は、お祝品の日本人形を初め市松人形を製造から販売まで手掛ける人形屋です。
江戸時代から受け継がれた技と真心が創り出す雛人形(ひな人形)は、伝統美の世界観を醸しだしています。職人ひとりひとりの手で創られる雛人形は、顔だけでも、造作・表情つくり・塗装・床山(髪)などの巧みな技術が必要となります。さらに、同じように胴体、腕、指先、持ち物、衣装の技が積み重なり、すべてを調和させていくことで完成となります。人形一体を創り上げるために、まさに匠の技を集結させて、一体一体丁寧に真心こめて作っています。
雛人形(ひな人形)五月人形販売店の陣屋は、江戸時代の姫路藩加古川役所として、宝暦2年(1752)3月18日に建造され、参勤交代のために加古川宿を通行、宿泊する大名に対する応接などに使われていました。明治18年8月9日には、明治天皇が西国街道を巡礼の際、ここで昼食をとられた時、松盆栽を陳列していたことから、「樹悳堂」という名を明治天皇よりいただいたという歴史があります。建物内部は良好に残っており、江戸時代の加古川宿の面影をのこす建物として現存します。平成10年1月8日に加古川市指定文化財に認定されています。
雛人形/五月人形販売店の陣屋では、「大切な出会いと・家族の愛に感謝を込めて」人形製作を行っております。時間の流れが非常に速い時代です。健康に感謝し、日本の古き良き習わし風習を、初節句飾りのお祝いに雛人形や五月人形になぞらえ、日本固有の伝統を、次の世代へ引き継ぎお手伝いが出来れば幸いです。